No25481-17 大依山城 (おおよりやまじょう)       

太尾山の大堀切 虎口脇の土壇

城郭の概要
別  名 :
所在地 : 東浅井郡浅井町大依
築城年 : 戦国期
形  式 : 陣城(標高365m)
遺  構 : 郭、堀切、竪堀、土橋、
訪城日 : 平成22年10月30日 岩崎山の腰郭

歴   史

元亀元年(1570)6月24日に横山城を取り囲み龍ケ鼻に陣取った織田・徳川軍に対し、小谷城を出た朝倉孫三郎(景健)が後陣として八千の兵で太尾山に、浅井長政が五千の軍勢を率いて岩崎山に後詰めの陣を進めた。6月27日暁に陣払いし、翌28日浅井軍は野村の郷に、朝倉軍は三田村の郷に陣を移し、同日全面衝突の姉川合戦に及んだ。


構造と感想
大依山城は東西筋の太尾山と南北筋の岩崎山に姉川合戦に際し浅井・朝倉軍が陣した時の極めて臨時的な駐屯施設である。通常古文書に「陣」と表現される場合は、極めて臨時的な駐屯施設で、柵程度を廻らす簡単な施設で遺構が残らないものである。
しかし、岩崎山の尾根筋には、円墳や前方後方墳が築かれており、それらの頂部および周囲に小規模な削平を行った陣跡が五ヶ所に残っている。
太尾山には、頂上付近に主郭を構え、東端に大堀切が穿たれている。西斜面には両脇に土壇を持つ主郭への虎口と堀底状通路が明確に残っている。さらに、西方尾根にも堀切や竪堀で区画された削平地があるようである。

道 案 内
龍ケ鼻砦を望む
県道37号線の長浜IC交差点から東に3.6km程行くと国道365号の国道東上坂交差点に出る。その交差点を左折し、国道365号線を北西に2.9km程進んだ草野川橋北詰交差点で右折し、草野川沿いを560m程東進すると道路脇まで尾根が張り出している所があり、そこが大依山城の登り口である。尾根先の神社鳥居から登る。
                        

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