No25343−08 夕日ヶ丘城 (ゆうひがおかじょう)       

北東中央土壇より西を望む 北端面の竪堀

城郭の概要                  
 東の方形土壇
別  名 : 向山城、入日ヶ岡城
所在地 : 野洲郡野洲町大篠原成橋
築城年 :
形  式 : 平山城(標高146m)
遺  構 : 竪堀、櫓台、土塁、横堀
訪城日 : 平成23年2月19日    

歴   史
「鏡山の西入日岡ニ城ヲ築キ 田中四郎右衛門・奥左門守 之」とあり、これは大篠原字向山の向山城(従来夕日ヶ丘城等と呼んだ)であり、また、古絵図には「入日岡 田所殿屋敷跡」と記されている(大篠原共有文書)が、詳細については不明である。

構造と感想
夕日ヶ丘城は、大篠原成橋集落の北西にある夕日ヶ岡と呼ばれる三つのピークを持つ独立丘陵の中央ピーク上に位置している。周辺には、星ヶ崎城小堤城山城上永原城などが2〜3km程の距離で所在している。
中央ピークの東側鞍部から西に向け登って行くと、山頂部が北に張り出た所に取り付く。その斜面には、この城の見所である畝状竪堀が設けられており、竪堀の間を抜け不明瞭な堀切を経て、北東の郭に入る。北東側の中央には、方形土壇が築かれており、櫓が設けてあったと思われ、北東や南東の郭をはじめ四方への睨みを利かせている。北東土壇と中央土壇の間には、四方を土壇と土塁で囲繞された郭、中央土壇の南西側に削平地、その北西側一段下に腰郭、南西端が墳丘の土壇となっている。墳丘土壇の西側鞍部は堀切で遮断している。
しかし、いずれの遺構も不明瞭であり、織田信長軍の破城を受けたのではないかとされている。

道 案 内
 倉庫に使われた石室
名神高速道竜王インターを下りて国道477号を北に4.2km程行った西横関交差点で左折し国道8号線に入る。国道8号を南西に2.9km程行った大篠原交差点を右折し、北西に650m程行き新幹線のガード手前を右折し側道に入る。側道の北東170m程先のY字路で右手方向に進路をとり340m程行くとT字路で、越えた直ぐの右手に余裕地があるので駐車する。右手奥に入る畦道があり、2、30m先に案内板がたてられている。その奥に進み鞍部まで行くと「展望台」への案内があり、右手の山道を登れば城跡に至る。
        

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