石神城  No21625−04 (いしがみじょう)       

東端の堀切 土橋と小平場

城郭の概要                  
別  名 : 杏城,二越城
所在地 : 飛騨市神岡町石神字城山
築城年 : 戦国期
形  式 : 山城
遺  構 : 土塁、竪堀、堀切、虎口、
訪城日 : 平成23年9月24日

歴   史
江馬時経によって築かれたと云われる。 時経は江馬氏14代当主で輝宗の祖父にあたる。

構造と感想

江馬氏城館跡」として下館高原諏訪城・土城・寺林城・政元城・洞城・石神城が国史跡に指定されている。
神岡町石神地区にある洞城と石神城は、高原郷と鎌倉(有峰)街道を結ぶ上宝道を押さえ、また、二城間に広がる河岸段丘面を守るように立地している。
石神城は、高原川北岸の石神集落の北側に東より西に張り出す標高704mの尾根の突端に築かれている。
本丸は東西27m、南北19mの楕円形で、東側に堀切を入れ、西側の両斜面に竪堀を落とし、その竪堀間を土橋としている。この竪堀の西に小さな平場があり、ここから土橋を渡り、本丸南西隅の虎口を入るようになっている。
この小さな平場の西側は、中央付近が鉄塔設置により改変されているが、南西方向に延びる尾根をいく段かに削平し、南西端を土橋付き堀切で遮断している。
高原郷の南東端の守りの城砦であるが、東西100m程でこの城も小規模である。虎口に横矢を効かせており、やや進歩の跡が覗えるが、攻撃に長く持ち堪えられる城砦とは思えない。


道 案 内

国道471号沿いにある道の駅「宙ドーム神岡」前から浅井田ダム方向に2.4km程行った麻生野集落で左手の旧道に入る。道なりに麻生野集落を通り1.5km程行ったY字路で左手に進み、320m先で左に折れし、さらに450m程行ったY字路で右手に進む。石神集落内を420m程行った左手が白山神社で、境内脇に標柱があり、そこから鉄塔保守用の山道が通じている。この山道で中腹に至ると左手前に折り返すして尾根筋に出て登り、二つ目の鉄塔が主郭の南西の郭である。
なお、折り返し道は不明瞭で、通り過ぎないよう注意が必要である。


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登り口の標柱        本丸