岡城  No20203-02 (おかじょう)       

外堀跡 東側の丸馬出し跡

城郭の概要                  
別  名 : 古城、岡村城、
所在地 : 上田市岡字城
築城年 : 天文年間末
形  式 : 平城
遺  構 : 土塁、空堀、馬出し、
訪城日 : 平成23年6月5日

歴   史
地元の伝承によれば、岡城は武田信玄の家臣馬場美濃守信房によって築かれたとされ、天文22年(1553)武田氏が村上義清の居城である葛尾城、そして塩田城を落とし、川中島平に進出し永禄3年(1560)に海津城を築くまでの間に北信濃への前線基地として築かれたと推測されている。
甲州流の築城手法により築かれた小諸・海津(松代)・長沼(長野)、深志(松本)などの平城が、後の改修によって武田氏時代の姿を失っている現在、昭和37年の団地造成などで改変を受けているものの、旧形をたどることのできる岡城跡は貴重な存在とされている。

構造と感想

岡城は、浦野川の北崖上に築かれ、南側を除く三方を二重の空堀で囲繞し、三方に三日月堀を伴う馬出しを持つ平城であった。「岡城絵図(宝永郡絵図)」と昭和48年の航空写真から東と北側の馬出しや内堀、外堀の跡が確認され、現在でも東の馬出しや土塁、内・外堀跡の一部を現地で観ることができる。特に、案内板のある二の丸の北東部に設けられた岡城公園には非常に高い土塁と空堀跡が良く残っている。


道 案 内
岡城公園に案内板がある。北側に川西地区防災センターがあり、そこに駐車可能。

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大手付近の土塁跡           内堀跡


土塁跡             南側の河岸段丘崖