No25443-07 竜円山城 (りゅうえんやまじょう)       

一の郭の土塁 堀切

城郭の概要
別  名 :
所在地 : 多賀町敏満寺
築城年 : 不詳
形  式 : 山城(標高268.3m)
遺  構 : 堀切、土塁、櫓台、竪掘、
訪城日 : 平成22年3月14日     

歴   史
箕浦城主・今井秀俊は六角方への内通を疑った浅井亮政により、天文2年(1533)長浜の神照寺にて誘殺された。秀俊の遺児・尺夜叉丸と一門・家来は、六角氏の支援を得て敏満寺に10余年の間牢籠しており、その際の東方を守備する砦ではないかと推測するとのことであるが、詳細は不明である。

構造と感想 虎口下の段郭
新発見の城として紹介された本城は、敏満寺城の東方に聳える青龍山の東側中腹にある斎場「紫雲苑」の南背後の尾根上に位置している。
縄張りは、尾崎が一の郭、堀切を挟み西が二の郭である。二の郭の背後は尾根続きとなっている。全長は東西約165mで、一の郭が東西約73m×南北35~6m、その中心にある櫓台は約6m四方の広さを持ち、南東角からは東に13mの低土塁が伸びている。各段郭の切岸は50m程度しかなく非常に薄い不明瞭な遺構である。二の郭は、東西約17m、南北約27mで南側に土塁を伴っている。
しかし、新発見の城郭遺構とのことであり、尾根上の幅は狭く、段郭も急な斜面に築かれ余りにも狭小であり、砦として機能したのか甚だ疑問であり、城郭遺構なのか今後の調査・研究を待ちたい。

道 案 内            
名神彦根ICを出た国道306号の原町交差点を東の多賀方面に6.2km程行ったSL公園前の紫雲苑への案内板があるところで左折する。後は道なり山道を紫雲苑に向かう。紫雲苑手前80m程の右手谷筋から登り、尾根に出て左の尾崎に向かうと城跡である。道がないため30分程要する。

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