No25421-03 上岸本城 (かみぎしもとじょう)       

北郭南の堀切 大手虎口

城郭の概要
別  名 :
所在地 : 愛東町上岸本
築城年 : 不詳
形  式 : 平城(河岸段丘上)
遺  構 : 切岸(断崖)、土塁、虎口、堀切、空堀、
訪城日 : 平成22年7月10日     

歴   史
「近江愛智郡志」は、織田信長による鯰江城攻めの陣城としている。
永禄11年(1568)9月に織田信長に攻められ観音寺城を脱し甲賀三雲に逃れた六角義賢(承禎)・義治父子は、元亀4年(1573)4月に鯰江貞景の鯰江城に旧臣らと共に立て籠もった。織田信長は、佐久間信盛・蒲生氏郷・丹羽長秀・柴田勝家に命じ、四方より取詰め付城を構えさせているが、この時の付城の一つが上岸本城でないかとされている。その後、天正元年(1573)9月に鯰江城は落城している。

構造と感想
山の神北の段築
上岸本集落の背後、愛知川の段丘上に比定されている。段丘を切岸とした方形の郭状遺構や空堀、土塁が認められる。
北端に北と西を空堀で東を堀切で区画された20m四方の郭が、南端に北以外の三方を土塁に囲繞された上段(山の神)、10m×20mの下段(山王)が、その間40m程で南寄り西側に大手虎口が開いている。全体的に明瞭性を欠き残存状況は良くない。
           

道 案 内            
名神八日市ICを出て国道421号の八日市IC交差点を直進する。交差点から県道327号線を北に1.7km程行った東近江大橋北詰交差点を左折する。県道217号線に入り、西に450m程行ったT字路を右折する。北東に330m程行った変則な交差点を斜め左手に入り、50m程の坂を上り切った左手が城跡である。

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