No25383−11 鎌掛山屋敷 (かいがけやまやしき)       

西端の土塁と虎口 東端の土橋

城郭の概要                  
 南端の屋敷地
別  名 :
所在地 : 蒲生郡日野町鎌掛
築城年 : 戦国期
形  式 : 居館
遺  構 : 土塁、石積み、堀
訪城日 : 平成23年2月12日     

歴   史
山屋敷は、鎌掛城のある城山の北西山麓に位置し、鎌掛城が詰城で、山屋敷が居館の関係であると考えられるが、詳細は不明であり、居館から山城への大手道も分かっていない。
中野城主であった蒲生賢秀が嫡男の蒲生賦秀(のちに氏郷)に家督を譲ったあと、この山屋敷に隠居したとの記録が残る。また、延宝年間(1673〜81)蒲生家家臣の子孫と称する中野林左衛門、中野権助、高尾四郎兵衛、高尾庄助、傳助の五軒が山屋敷に居住していたと云われる。

構造と感想
北は北砂川、南は滝谷川に挟まれた縦約60m、横約115mの範囲に微小な段差で数区画の屋敷地が設定され、山を背面にして残りの三方を横堀と土塁で仕切り防御を固めている。屋敷地の中央部に仕切り土塁があり、虎口のような開口部を伴っている。開口部の南側に鎌掛城へ通じていたと思われる伝大手道が山に向かって伸びるが、崩落のため途中で消えている。土塁と横堀が良好に残されている。

道 案 内
神高速道八日市インターを下りて国道421号を東の永源寺方面に進み、2.4km程行った国道307号との(御園)交差点を右折し、国道307号に入る。南に9.5km程行った日田交差点を直進し、日野水口グリーンバイパスに入る。南に700m程行き日野川を渡り、最初の信号交差点で左折し、東に道なりに3.3km程行くと県道182号線に至る。左折し県道182号線に入り、東に1.1km程行って正法寺を越えた屏風岩の案内板のあるところで右折する。山に向かい140m程行き、余白に駐車する。左手の川を渡った対岸の山裾が居館跡である。 

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