No25365−05 No25365−06
和田支城U 和田支城V
(わだしじょうに) (わだしじょうさん)

和田支城UのV字状堀切 和田支城Vの虎口

城郭の概要                 城郭の概要
別  名 : 別  名 :
所在地 : 甲賀町和田字駒谷、栃錦 所在地 :甲賀町和田字駒谷
築城年 : 築城年 :
形  式 : 丘城 形  式 :丘城
遺  構 : 堀切、土塁、横堀 遺  構 :土塁、横堀
訪城日 : 平成23年5月14日 訪城日 : 平成23年5月14日

歴   史
・・・・和田支城U・・・・の城歴や城主については、詳細不明である。
・・・・和田支城V・・・・の城歴や城主については、詳細不明であるが、他の和田谷の城郭と連動して機能したと考えられている。

構造と感想
・・・・和田支城U・・・・は、甲賀町和田にあり、谷の中央を北流する和田川左岸の和田支城T北側の谷を隔てた丘陵先端に位置する。さらに北側には2、300mの間隔で和田支城V、公方屋敷支城が連旦している。
和田支城Uのある丘陵は、先端部が南北二つに分かれ、その南側に約30m四方の土塁で囲繞された主郭が築かれている。今は北側と西側にのみ土塁が残り、土塁の高さは約5m、巾は約10mもある大規模なものである。主郭土塁の外周は、西側から南西隅部が横堀で、南から東側が帯郭となっている。北側はV字状の鋭い堀切で遮断され、その北側が丘陵のピークとなる。ピークより北東に三段の平坦地が続くが、城に伴う遺構かは明らかでないようだ。
しかし、ピーク西側の丘陵続きの鞍部が掘り切られており、先端部の南北とも城に伴う遺構でなかろうか。
・・・・和田支城V・・・・は、和田支城Uの北側の谷を隔てた丘陵先端に位置する。和田谷の中央を北流する和田川左岸側には、南から和田支城T、U、V、公方屋敷支城が2、300mの間隔で築かれており、右岸側にも和田城、公方屋敷殿山城があり、甲賀の中でも城館の密集地として知られている。
和田支城Vは、西方から南東に張り出した丘陵の先端部に築かれている。郭の形状は、地形の制約を受け台形状を呈し、整った方形にはなっていない。周囲は土塁が囲繞しており、南と東の二ヶ所に開口部ある。南の開口部外側、南西隅部に小削平地があり、虎口受けに相当することから、南の開口部が本来の虎口と考えられている。城の背後は、自然の鞍部があり、堀切の役割を果たしている。
城跡は、調査に伴い樹木が伐採され、主郭からの眺望が素晴らしく、遺構確認も容易である。

道 案 内
新名神高速道を甲南インターで下りて最初の交差点の甲南IC口交差点で左折し、広域農道に入り560m程北進すると新治口交差点に至る。新治口交差点で右折して、新名神沿いを東に2.4km行くとT字路に突き当たる。T字路を左折し北東方向に360m程進むと野尻交差点である。野尻交差点で右折して、県道4号線に入り道なりに5.5km程JR草津線沿いに進むと油日農協前交差点に至り、右折して50m先のJR草津線を渡る。渡って直ぐのY字路で左手の油日小学校沿いの県道51号線に入り、南に530m程行くと和田集落入口で左手に「和田老人憩いの家」がある。
・・・・和田支城U・・・・へは、「和田老人憩いの家」から集落内を720m程南進して和田川を渡る。渡って40m程先の右に分岐する細い路地へと入る。西に50m程行くと右手に住宅に向かう坂道があり、登り切って平坦地に出たら南西に平坦地の縁を50m程も辿ると主郭への登り口である。
・・・・和田支城V・・・・へは、「和田老人憩いの家」から集落内を220m程南進して西方に右折する。30m先の和田川を渡って直ぐを左折し、川沿い200m程南進するとY字路に行き着く。Y字路を右手方向に130m程入ると人家への登り道が分岐しており、その石垣裾を西に回り込むと堀切へ通じる登り道がある。

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和田支城Uの主郭北西方向 和田支城Vの北側土塁
和田支城Uの主郭西側横堀 和田支城Vの虎口前の竪堀