宝生寺砦  No20217-02 (ほうしょうじとりで)       

主郭上段から下段を見る 北東よりの遠景

城郭の概要                  
別  名 : 宝生寺山砦
所在地 : 佐久市伴野下平字宝生寺山
築城年 :
形  式 : 丘城
遺  構 : 切岸、
訪城日 : 平成29年11月17日

歴   史

前山城の北を守る出城として伴野氏が築いたと云われるが、詳細は不明でる。
伴野庄の地頭となった小笠原長清の子時長は伴野庄に土着して伴野氏を称し、伴野館に居住したが、前山城を築いて本拠を移したとされる。宝生寺砦もその時に築かれたと推測されている。
なお、後に南東麓に宝生寺が建てられたが、現在は廃寺となり更地になている。


構造と感想

宝生寺砦は、蓼科山の北麓、佐久平に面する独立した比高10m程の小丘にあり、虚空蔵山狼煙台の東山麓にあたる。
頂部に主郭を置き、北端部が櫓台と思われる土壇になっている。主郭の一段下の東、北、西を腰郭が取り巻いている。西側斜面は緩やかで段郭が幾段か連なる。背後の南側も露岩のやや多い切岸のみが防御施設と思われる。このように縄張りは簡易で土塁や空堀のども見られない。
立地からすると佐久街道を抑える見張り砦であったと思われる。


道 案 内
国道142号の佐久南IC入口交差点の南側の小さな丘が砦跡である。

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北東隅の岩場          主郭を取り巻く二の郭


  南東隅の岩場        南東下部の宝生寺跡