遠見山砦 No38202−01 | (おみやまとりで) |
◆ 城郭の概要 |
別 名 : 海山城 |
所在地 : 今治市波方町樋口字海山 |
築城年 : 貞観年間、承平年間 |
形 式 : 山城 |
遺 構 : 郭、土塁、 |
訪城日 : 平成27年9月12日 |
◆ 歴 史 |
遠見山(現在は海山と云う。)とは、遠見番所(見張所)に由来する地名で、その山頂に築かれていたのが遠見山砦で、築城年代や築城者は定かでないが、大宝律令時代(8世紀頃)から番所(狼火台)が置かれ、宮崎の火山であげた狼火が金山、海山(遠見山)、近見山を経て府中(今治市)の国府へと伝達されていたと伝わっている。 中世初頭の頃には、養老別台に館を構えた在地勢力があり、海山を「詰の城」として活用していた。室町時代には、この在地勢力は来島村上氏の勢力下に入り、来島城や波方館の水軍城砦群の一つとして遠見番所が置かれていた。 しかし、関ヶ原合戦後に来島氏が豊後の森(大分県玖珠町)へ転封となり、遠見山砦は廃城になった。現在は整備され「海山城展望公園」となっている。 |
◆ 構造と感想 | |
現在、砦跡に当時を偲ばせる明瞭な遺構は残っていないが、観光用に天守風の展望台が建てられた「海山城展望公園」が設けられている。 砦の構造は、海山頂部を削平した単郭で、北側に盛土があり、土塁の遺構か。 展望台からは、芸予諸島や来島大橋など四方へ展望が開ける眺望スポットとして人気のようである。 しかし、展望台は鳥のフンが沢山落ちており、絶景の眺望が台無しで残念である。鳥除け対策や掃除をお願いしたいものだ。 |
◆ 道 案 内 |
しまなみ海道の今治北インターを下りた直ぐの信号交差点を右折し国道317号へ入る。国道317号を1.8km程北上した郵便局前の交差点で左折する。410m程西進した波方港入口交差点で右折し県道36号線に入り北に960m程行くと「海山城展望台」の案内標識があり、そこで左折し終点まで道なりに上ると公園の駐車場がある。 |
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