大野城  No30401−05 (おおのじょう)       

主郭南方向 主郭南側の堀切

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 西牟婁(にしむろ)郡白浜町大野、大古
築城年 : 室町時代
形  式 : 丘城
遺  構 : 堀切、横堀、土塁、
訪城日 : 平成28年5月15日

歴   史
大野城の築城時期は詳らかでないが、『安宅一乱記』に「安宅氏の執事を務めた大野五兵衛の居城」と記されている。
安宅本城の西を護る役割を担った支城で、加えて日置川の河川交通を押さえ砦でもあったと考えられている。

構造と感想
安宅橋西詰め交差点を左折して直ぐ右手に大野城跡の案内板があるが、そこは出丸跡で遺構らしきものはないようである。案内板から更に80m程進むと右手に「春日神社」があり、その背後の丘に不明瞭ではあるが城砦遺構が残る。
規模は東西約30m、南北約80mで、北端の鞍部に堀切を入れ、その南側に腰郭、そして主郭を置いている。主郭は北西部が一段高く、西側から南側に掛けては帯郭状である。主郭南側には土塁が付帯している。腰郭の西側には窪地、主郭西側の南半分に横堀を設け、南側は堀切を入れ、防備を固めている。堀切の南側には出郭が設け、その南下から東下、主郭の中程下まで帯郭が廻っている。
全体的に削平は甘く、堀切や空堀なども鋭さに欠けている。

道 案 内
紀勢道の日置川インターを降りて最初の信号交差点で左折し、県道37号線の北東方向に入る。県道37号を8000m程北上すると日置川に架かる「安宅橋」に至る。そこの十字路を橋とは反対の左に曲がり、そのまま少し直進すると右手に「春日神社」があり、神社左手から山に入り右手すぐ奥が城跡である。神社に駐車スペース有り。

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北端の堀切           主郭の下段南方向

 
主郭南側の土塁            出郭より主郭を見る