No25503-05 | 橡谷山砦 | (とったにやまとりで) |
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標柱のある南郭 | 堀切と土橋 |
◆ 城郭の概要 |
別 名 : |
所在地 : 伊香郡余呉町小谷・池原 |
築城年 : 天正11年(1583) |
形 式 : 山城(標高368.4m) |
遺 構 : 堀切、土塁、櫓台、竪堀 |
訪城日 : 平成23年4月17日 |
◆ 歴 史 |
天正11年(1583)の賤ヶ岳合戦の際には、柴田勝家軍の原彦次郎長頼が砦を築き布陣した。 原彦次郎は、織田信長に仕へ越前大野郡に2万石を与えられ、勝家の与力として付属されていたことから、この地に従軍することになった。先鋒及び敗走時には殿を勤めたが、敗戦濃厚となり最後には羽柴秀吉に下ったとされる。 なお、現地標柱は「中ノ谷山砦」となっているが「滋賀県中世城郭分布調査7」では「橡谷山砦(仮称)」とされ、守将を徳山秀現・金森長近としている。 |
◆ 構造と感想 |
この砦には南北にピークがあり(その間100m)、両ピークに多角形の土壇が構築され、土壇上の周囲に土塁、要所に虎口・小櫓台が設けられている。 北ピークが主郭でその北と東の尾根は削平が行われている。東尾根の犬走りからU字状の路を降ると柏谷山砦に通じている。 この砦跡付近はブッシュに覆われており、標柱がなければ気付かず通り過ぎそうである。土塁や堀切、虎口などの遺構が残っているようであるが、ほとんどブッシュに隠されており、縄張りや遺構の把握がままならない。縄張りは簡単なもので、臨時の陣所の感は拭えない。 |
◆ 道 案 内 |
国道8号の木之本IC口交差点から北に国道365号を8.7km程行った小谷集落の中央よりやや北寄り(左側少し奥に城跡への黒地の案内板がある所)で左折する。直ぐに橋がありそれを渡り林道池原小谷線に入り、林道を3km程どんどん登って行くと左手側に林道より一段高い平行する尾根道が
ある。その尾根道が堀切のように寸断された所(行市山登り口の案内板の300m程手前か)がある。こそで駐車し、右手の尾根道を徒歩で10分程下っていくと砦跡に至る。白地の標柱が立てられている。 麓から登っていく場合は、小谷集落の手前の今市集落バス停付近で左折し、220m程先の新堂集落入口付近で右折する。右折後、道なりに390m程行くと毛受兄弟の墓に至る。そこで駐車し、四阿の左手奥のフェンス出入口から山道を登って行くこと40分程で砦跡に至る。 |
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