No25443-09 籠城山城 (ろうじょうやまじょう)       

主郭の虎口 主郭の土塁

城郭の概要
別  名 :
所在地 : 多賀町敏満寺
築城年 : 不詳
形  式 : 山城(標高224.2m)
遺  構 : 土塁、虎口、茀土塁、櫓台、
訪城日 : 平成22年3月14日 

歴   史
織田信長に抵抗する浅井氏や六角氏の残党と連携した宗門一揆衆が立て籠もったという伝承があるが、詳細は不明である。

構造と感想 南東の削平地
犬上川の扇状地が多賀町大字楢崎あたりで、南北から張り出した尾根で狭くなり、湖東平野への西の出口を形成している。その狭隘な要衝の地を扼するように南の尾根上に勝楽寺城が、北の尾根上に籠城山城(どんじょ山、道場山)が築かれていた。
北側の尾根上に位置する籠城山城は、土塁の廻る主郭とその南東方向に延びる削平地とからなっている。主郭は東西42m、南北18mで中央南側に櫓台、北西に茀土塁を伴う明瞭な虎口、土塁には横矢折れなどが認められ、さらに内部は土塁や段築が設けられ三つに仕切られている。南東に延びる削平地は35m×10mで先端部に大きな露岩が点在している。周囲には犬走が廻っている。
伝承では宗門衆の城とされるが、遺構は武家のものとされる城郭遺構である。

道 案 内            
名神彦根ICを出た国道306号の原町交差点を東の多賀方面に道なりに7km程行った国道307号の敏満寺中交差点で左折する。県道226号線に入り、東に道なりに1.5km程行って犬上川沿いの空き地に駐車し、左手の山に入り尾根筋まで直登、尾根筋に出て右手の東方向に向かって登る。東端のピークに城跡がある。城跡まではおおむね20分程である。

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