No25423−06 栗田城 (くりたじょう)       

土塁と堀跡 桝畑(桝形の転化か。)と呼ばれる水田

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 秦荘町栗田
築城年 : 文明12年(1480)頃
形  式 : 平城
遺  構 : 土塁、堀跡
訪城日 : 平成24年8月25日

歴   史
栗田城は栗田氏の居館とされる。栗田氏は、鎌倉末期から南北朝時代(1300〜50)の頃に隣村の平居城主・平居氏の分家として、平井実次の嫡男・実清が創設し、千代之里に居館を構え、元興寺領などの荘官を務めた。
戦国期に入った文明12(1480)年頃、栗田六郎が居館を土塁、堀、柵などで囲み、城砦化を図った。永禄11年(1568)栗田秀元の時、佐々木六角氏に従い、織田信長軍の近江進攻に抗したが、敗れ落城したとされる。
その後、内藤帯刀なる者が在城したとされるが、詳細は不明である。

構造と感想
栗田集落の西側を南北に走る県道221号線沿い東側にある岡本商店の敷地内に栗田城の城址碑が建てられている。城址碑の東方の竹薮に囲まれた民家辺りが栗田城の主郭であったと推定されている。
県道221号線を西端とし、岡本商店とその東方の藪地、その南側の民家、さらに東側の田畑一帯が城域とされ、南北約70m、東西約200mを測る。その一部は、発掘調査が実施されており、県道沿いに土塁と外堀跡が確認されている。また、民家の玄関前の垣根と築山は、土塁跡を利用して造成されているように見え、民家の南側前面に「内堀」「桝畑」、東方田地に「蓮池」という城に関連する地名が残っている。民家裏の竹薮内にも土塁のような高まりが見える。

道 案 内
名神高速道路を出た原町交差点を左折して国道306号に入る。国道306号を南東に3km程行った中川原交差点で右折し、県道330号線に入り、南に1.4km程直進した突き当たりのT字路で右折する。県道224号線に入り、西に440m程行った土田南交差点で左折する。また、県道330号線となり南に3.3km程行くと甲良町役場前交差点に至り、直進し県道13号線に入る。県道13号線を南に4.9km程行った沖交差点で右折し、県道28号線に入る。西に870m程進んだ島川交差点で左折し、県道221号線に入る。南に690m程行った左手「岡本商店」の南側の路地へ左折する。建物東側の駐車場に城址碑がある。その東方一帯が栗田城跡である。

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