No25423-02 矢守城 (やもりじょう)       

南東部の土塁 本城の北側

城郭の概要
別  名 : 屋守城
所在地 : 秦荘町矢守
築城年 : 不詳
形  式 : 平城(居館)
遺  構 : 土塁、堀
訪城日 : 平成22年5月9日     

歴   史
築城年代は定かではないが、矢守城のある矢守には二つの居館跡があるとされ「金剛輪寺文書」では、矢守氏と賀藤氏とされている。天文20年(1551)の豊満神社文書には近江守護佐々木六角氏家臣の杉立高政・高秀父子の連名がある。
永禄3年(1560)に野良田表の戦いに勝利した浅井長政は、平井定武の平居城を攻めるため兵を進め、その手始めとして矢守城の杉立父子を攻めた。杉立父子は矢守城を出て平居城へと奔ったとされる。

構造と感想
 本城虎口跡の門
矢守地区を南北に流れる安壷川に架かる矢守橋を中心とする200m四方が矢守城の城域とされている。矢守橋の北西奥が本城部であるが、残る遺構は明瞭性に欠けている。また、矢守橋の南東奥の雑木林の中にも土塁や堀が残存しており、矢守城はいくつかの居館によって構成されていたことが分かる。             

道 案 内            
名神彦根ICを出た国道306号の原町交差点を西に770m行った国道8号の外町交差点を左折する。国道8号を南に11.1km程行った長野交差点を左折する。県道28号線に入り、東に3000m程行った沓掛交差点を右折する。南に80m程行きY字路を斜め右に進む。また60m程先にY字路があり斜め右に入り、東に道なりに1.4km程行くと矢守橋で、橋の上下流に矢守城跡が広がっている。

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