No25384−01 井上氏館 (いのうえしやかた)       

北東側の堀 北西側の土橋と虎口

城郭の概要                  
別  名 : 鏡城
所在地 : 蒲生郡竜王町鏡
築城年 :
形  式 : 館城
遺  構 : 土塁、堀、土橋、虎口
訪城日 : 平成22年9月20日

歴   史
館跡には現在も井上氏の子孫が居住されており、井上氏の居館跡と考えられる。
井上氏は、「近江蒲生郡志」によると佐々木氏の祖・経方の次男・行定の嫡子・行實を祖とする佐々木氏支流とされている。しかし、井上氏の動向など詳しいことは不明とされる。
なお、館の西方山上にある鏡氏が築いたとされる星ヶ崎城との関係や鏡氏と井上氏との関係などは定かではない。

構造と感想 南西側の水濠
館跡は、30m×40m程のほぼ正方形で四囲を土塁と水堀、空堀が囲繞している単郭式の城館である。北西側と南東側に虎口が開いているが、巾を拡幅するなどの改変を受けている。特に南東側は後世に設けられたようにも思える。堀底には高低差があり、水を溜め水堀とするために北西辺で2ケ所、南東辺で2ケ所の仕切りを設ける特異な構造となっている。
北西、北東、南東側に比高4〜6m程の堀と土塁が非常に良好な状態で残っており、中世武士の居館の様子をよく伝えている遺構である。

道 案 内
名神高速道竜王インターを下りて国道477号を北に4.2km程行った西横関交差点で左折し国道8号線に入る。国道8号を南西に730m程行った鏡口交差点で左折し、南に180m程行くとY字路があり、左手の細い道路に入る。集落内を160m程進むと右手奥に館跡がある。  

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