No25383-03 四ツ谷城 (よつやじょう)       

先端郭の土塁 主郭・出郭間の巨大堀切

城郭の概要                  
別  名 : 奥師城
所在地 : 蒲生郡日野町奥師、中之郷
築城年 : 嘉吉3年(1443)
形  式 : 平山城
遺  構 : 土塁、竪土塁、堀切、竪堀、井戸、
訪城日 : 平成

歴   史
淡海温故録に「嘉永3年(1443)当所公文佐久良和泉守卜部実経始築之住居ス・・・・」、また小倉氏菩提寺である仲明寺の霊位銘に「・・・・永正2年(1505)3月16日、四津谷城主正五位上小倉左近将監実澄」とある。
小倉氏の本城・佐久良城の支城であり、一時期蒲生氏も領有していたようである。

構造と感想
奥師と中之郷の大字界に東から西に伸びる丘陵上に築かれていたが、昭和40年代の牧野造成で城郭遺構が消滅したとされる。
しかし、詳しく見てみると先端部や両斜面に僅かであはあるが明瞭な遺構が残っている。主郭と出郭を仕切る巨大な堀切、出郭から先端郭に下りる坂土塁、先端郭は一部に土塁や土壇、井戸跡が残っているが、主郭・副郭・台所や出郭などの主要部は完全に破壊されており、城域の確定は難しい。

道 案 内 先端郭の井戸跡?
名神高速道八日市インターを下りて国道421号を東の永源寺方面に進み、2.4km程行った国道307号との(御園)交差点を右折し、国道307号に入る。南に4.9km程行った中在寺交差点を左折し、県道525号線に入る。東に2.9km程行った中之郷交差点を直進し、川を渡り直ぐ右折する。南西に300m程行ったT字路を左折し、東に600m程進み十字路で右折する。左手前方に見える丘陵上が城跡で、丘陵先端の道路端に説明板がある。その付近に駐車し、一番左手の山裾沿いの道を170m程行くと左手に山に上る道があり、尾根まで登ると城跡である。

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