No25203-3 大野木土佐守屋敷 (おおのぎとさのかみやしき)    

土佐守大野木家の墓碑 墓碑の北(古墳?、土塁?)

城郭の概要
別  名 :
所在地 : 長浜市東上坂町
築城年 : 戦国後期
形  式 : 平城(居舘)
遺  構 : 土壇、土塁、墓碑、      
訪城日 : 平成22年5月3日

歴   史
大野木家は、坂田郡山東町大野木の出で、浅井氏に仕えていた時代に東上坂の地に移り住んだと云われ、大野木土佐守茂俊は姉川合戦の際に横山城の守将であったと云われる。
その子孫は、羽柴秀吉や前田家に仕える者、東上坂に残る者などに分流し、東上坂の子孫は田辺と改姓し、昭和の初めまで当地に居住していた。
また、「江州佐々木南北諸士帳」には、西上坂の住人として大野木土佐守直国の名をあげている。

構造と感想 (入寂之地の碑)
集落の北端に長屋敷古墳と呼ばれる南北に20m程の長さの小さな土壇があり、ここに「大野木家先祖代々之墓」と刻まれた2m程の石碑がある。周りに五輪塔、宝篋院塔の残欠が集められている。碑の裏には「昭和14年3月建之 墓主 田辺正信」とある。この碑の左に同年造立の「土佐守入寂之地」と記された碑もある。さらに、その北奥には「大野木土佐守夫婦石跡」と記された小碑がある。
「入寂之地」との記載や墓地の土壇から東に土塁が伸びることからこの付近に屋敷があったと考えられているが、地元に屋敷地の伝承は残っていない。また、子孫とされる田辺氏の家は、墓地の南にあり、そこが屋敷跡の可能性もあるとされる。              

道 案 内
県道37号線の長浜IC交差点から東に2.7km程行くと南東側に長浜東上坂郵便局のある東上坂町交差点に至る。その交差点を左折し300m程北に行った集落はずれの左手一軒奥に墓地がある。

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