No25202-05 | キドラ谷砦 | (きどらだにとりで) |
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北側の内堀切の土橋 | 主郭の南方向 |
◆ 城郭の概要 | ![]() 主郭東側の帯郭 |
別 名 : | |
所在地 : 彦根市山中町 | |
築城年 : 不詳 | |
形 式 : 山城(標高290m) | |
遺 構 : 土塁、堀切、土橋、竪堀、腰・帯郭 | |
訪城日 : 平成24年4月1日 |
◆ 歴 史 |
「ふるさと鳥居本」(学区自治連合会発刊)には、「キドラ谷に城があり、難攻不落の名城であったが、兵糧攻めに合い戦国時代に打ち滅ぼされて、城主初め討死したと今に伝えられ、そのためか8月16日に山の頂上に上るとお姫様が現れると云う言い伝えがある。・・・・」とある。谷を挟んで南側のヤナガ谷砦との間に戦いがあったと考えられるが、ヤナガ谷砦の城主「草山内膳」の名が伝わるのに対して、キドラ谷砦の城主の名は不明なのも不思議とされる。 何れにしてもこの砦に関する詳細な歴史は、不明である。 |
◆ 構造と感想 | ![]() |
主郭や段郭の削平が見事である。堀切に切岸が鋭く構築されている。北が尾根続きで二重堀切で遮断。その北側は細尾根が続き、急激に登りとなる手前に喰い違いの竪堀が設けられている。 9m幅の内堀切を越え、高さ7.2mの斜面を登ると18m四方の腰郭に出る。さらに高さ5.4mの斜面を登ると主郭で南北53m×東西27mの広さに削平され、東側から北へかけカーブするように幅7~9mの帯郭が設けられ、北端部には円弧状の土塁が残る。 主郭の南東側は雛壇状に5段の段郭が設けられ、要所に竪堀を配してある。 こうした構造から南東方向に敵対していたと考えられている。 |
◆ 道 案 内 | ![]() |
名神彦根ICを出た国道306号の原町交差点を西に750m程行った外町交差点で右折する。国道8号に入り2.5km程北に進み鳥居本町南交差点で右折する。東に道なりに2km程行った中山投棄場への案内板が出ているT字路を左折する。左折後、北に1.8km程行った名神のガード手前の右側に登り口がある。右斜め(北東方向)に入り込む谷筋の左側山裾斜面の所々崩れた山道を15分程登ると尾根に到達する。右手に戻るように進むと10分程で城址に至る。なお、途中で右手上方に尾根筋が見えてくるので、谷川を渡り直登すれば時間短縮になる。 |
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