No25201−03 妙見山城 (みょうけんやまじょう)       

堀切 虎口と櫓台

城郭の概要                  
西の下段
別  名 :
所在地 : 大津市大石東一丁目
築城年 :
形  式 : 山城(標高202m)
遺  構 : 土塁、空掘、堀切、
訪城日 : 平成22年8月8日         

歴   史
妙見山城は、大石良郷が鹿跳山に構えたとされる山城と考えられている。同城は、大石東館と同じ山塊(妙見山)の山頂部に築かれており、大石東館の詰城と見なされているが、詳細についは不明である。

構造と感想
浄土寺裏手の墓地から石段で北東上方の大石東館跡へ、館跡からは南斜面を直登すること25分程で山頂の妙見山城に着く。訪れた時期が夏場で蚊がひどく悩まされたが、遺構を目にすると夢中になり一時蚊を忘れることができた。
まず最初に目に入るのは主郭の虎口で南東隅に開き、両脇には土塁が築かれ、右手前には空堀を穿ち、左手前に土塁を置き城道に折れを作り防御を固めており、城内土塁上からの威圧も強力である。主郭は40m×20m程でよく削平され、北東端に土壇があり櫓台と思われる。主郭の北東尾根と西尾根に腰郭を配し連郭式構造とし、北東端は堀切で尾根を断ち切り、西端は横堀を設けて切岸高を大きくしている。また、主郭中央付近の両斜面に竪堀を入れ横移動を押さえている。城道はやはり館のある南尾根に続いていたものと思われる。

道 案 内
名神瀬田西ICまたは京滋バイパス瀬田東ICで高速道路を下りて西方向に行き瀬田川沿いの県道29号線(夕照の道)に出る。瀬田川沿いを南の下流方向に走り、京滋バイパスガード下から道なりに2.1km程行った黒津二丁目交差点を右折する。少し先の瀬田川を渡り直ぐの南郷洗堰交差点で左折し国道422号に入る。国道422号を南方向に3.3km程行った鹿跳橋西詰交差点で右折し、東に300m程進むと左手に寺院が見える。それが浄土寺で北側背後の山の山頂が城跡である。

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