忍田城  No24382−02 (おしだじょう)       

主郭と東側土塁 主郭北側の堀切

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 津市芸濃町忍田字城山
築城年 : 平安時代(1072〜86)
形  式 : 山城
遺  構 : 土塁、堀切、井戸、
訪城日 : 平成24年12月16日

歴   史
平安時代の白河天皇の時、延久4年(1073)から応徳3年(1086)の間に忍田入道によって築かれたと云われる。その子孫は、美濃守、平左衛門尉を称したとされ、江戸期には平左衛門尉は藤堂藩に仕えている。

構造と感想

忍田城は、安濃川の北岸に張り出した丘陵の頂部に築かれている。対岸には長野氏一族の雲林院城があるが、忍田氏と雲林院氏との関係は不明とされる。
主郭は頂部に置き、三方に削り残しの土塁が廻る。北側の土塁が最も分厚く高い。東側と西側の土塁は南へ徐々に低くなっている。主郭背後の尾根続きは、2本の堀切で遮断している。東斜面には竪土塁が下っており、南側斜面には腰郭が数段設けられている。この中に井戸跡と思われる窪地が2か所ある。
残存するそれぞれの遺構はしっかりしており、灌木等が少なく見通しがよければ、もっともっと楽しめる城跡に思える。


道 案 内
伊勢自動車道芸備インターを降りて左折して県道10号線(伊勢別街道)に入る。西に1.1km程行ったY字路で左手に進み県道28号線に入り、道なりに1.1km行って道は左に折れ、その160m程先のT字路で右折する。県道669号線に入り、西に360m程行くとクランクがあり右折、左折と進み、その先310m程行ったT字路で左折する。引く続き県道669号線を1.2km程走ると安濃川に架かる橋に至り、橋は渡らずに直進する。川沿いを西に320m程行くとY字路があり、そこを右手に進み430m程行くと人家外れと永隆禅寺の間に出る。そこの右側奥に溜池があり、池の東側が城跡である。池の東側を少し北に入り、東側の斜面を直登すると城跡である。付近の余白に駐車できる。

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主郭南下の腰郭        主郭の東に下る竪土塁
 
井戸跡