下平城  No24321−01 しもひらじょう)       

主郭東面の土塁 主郭の南虎口

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : いなべ市北勢町下平字平180
築城年 : 戦国期
形  式 : 平山城
遺  構 : 土塁、虎口、空堀、石積
訪城日 : 平成25年2月23日

歴   史
築城、廃城の年代は不明であるが、田切川対岸の向平城と同じくこの地を領していた北畠氏の家臣・田切佐兵衛の居城と伝えられている。

構造と感想
城跡は、道端に立つ案内看板から道を挟んだ反対側の丘の上である。
構造は、山頂に主郭を置き、南側に帯郭を連ねた連郭式で、北端を深い空堀で遮断し、南端を浅い空堀で区画している。主郭は、巾の広い内側を石積みで固めた土塁が四囲を取り囲み、南面と東面に平入虎口が開いている。虎口側面には、大小の石が散乱しており、石積みがなされていたと思われる。帯郭は北面を除く三面が土塁で囲繞され塹壕状をしており、基本は単郭構造である。

道 案 内
名神高速道関ヶ原インターを下りて国道365号を南方向に入る。南進して三重県に入って5km程で国道306号との交差点に至る。そこを直進し国道306号に入り6.8km程南進した鎌田交差点で左折し県道5号線に入る。東に1.1km程行った阿下喜交差点で左折し県道25号線に入る。北に1.9km程行った下平地区で右手に登る道があり、角に工場団地という大きな標識がある。その登り道に入り620m程行った右手の電柱に城址案内看板が建てられている。城跡は、この看板から道路を挟んだ左手の小山である。

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塹壕状の帯郭              土塁内側の石積