蟻城南城  No20308−03 (ありじょうみなみじょう)       

主郭の北方向 主郭の土塁と標柱

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 南佐久郡佐久穂町穴原・崎田
築城年 :
形  式 : 山城
遺  構 : 土塁、堀切、竪堀、
訪城日 : 平成30年4月30日

歴   史
蟻城西城の歴史を参照

構造と感想
南佐久郡中央部の穂積で千曲川が西方へ弓状に湾曲し、そこへ茂来山から支脈が延びてきて、その先端部の標高1047.9m、比高190mのピークを頂点に、北へ向け2本の支脈が張り出し馬蹄形を形作っている。その頂点の山頂に「南城」があり、西側支尾根の先端の半僧防山(標高930m、比高80m)に「西城」が、東側支尾根の先端の標高890m、比高40mには「北城」が築かれている。
南城と西城は、切岸と堀切で防御する造りであり、同一時期に使用された本城と出城の関係と推測されるが、北城は防御施設として横堀が多用され、また、各郭は広く、削平もよくなされており、居住性が高く、南城や西城とは異なった性格の城砦であったと思われる。
南城の構造は、山頂に土塁を付帯させた主郭を置き、三方に延びる支尾根に段郭を設け、その支尾根には二、三本の堀切を入れ、遮断している。西側斜面には帯郭も見られる。
主郭からは、南から北へ流れる千曲川の谷筋を、北は佐久平から南は野辺山まで一望でき、武田軍や徳川軍の佐久侵攻において重要な位置にあった城砦と思われる。

道 案 内
蟻城西城の登り口から西から南に向けて1km程行くと東電調整池の東岸に出る。左手に説明板が建てられている。調整池の南端で道が二股に分岐しているので左手に進む。道なりに660m程行くと道が再び二股に分岐しているので、今度は右手の東方向に進む。80m程先で南方向へ右折し、30m程先で今度は東方向へ左折する。道なりに450m程行くと神社の下にでるので、そこで左手の林道蟻城線に入る。終点のテレビ塔まで登って行くと、右手側が城跡である。付近に駐車可。

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北尾根の内堀切           林道の入口

 
北尾根の段郭         西斜面の帯郭


説明板の絵図