小見放城  No18201−04 (こみはなちじょう)       

主郭(東側)背後の堀切 四郭と三郭の切岸

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 福井市城戸ノ内町
築城年 : 不詳
形  式 : 山城
遺  構 : 堀切、土塁、竪堀
訪城日 : 平成23年10月21日

歴   史
小見放城の城歴等の詳細は不明であるが、馬出と呼ばれる地にあって本城である一乗谷城へ至る入口を防御する出城で、谷を隔てた西側には小見放城よりやや小規模な小城がある。
小見放城と小城は、位置的に見て一乗谷城の一角を形成しているものと思われ、出城とするよりは本城から少し離れた曲輪群の一部とする考え方もあるようである。

構造と感想

小見放城は、標高150m地点に築かれ、東西方向に約100mの規模をもち、東端を堀切で区画し、その西側の最高所に主郭を置き、そこから西に向って5段の平坦部が連続した連格式の山城である。小規模ではあるが山城として完結した形態をしている。
主郭の東面、二郭と四郭の南面には土塁が付帯し、主郭と四郭の南斜面、三郭の北西隅には竪堀が一本ずつ落ちている。また、4段目には礎石建物の痕跡も残っている。これらの遺構の残存状況は良好であるが、手入れはなされておらず、灌木等の茂る雑木林になっている。
なお、一乗谷の周囲には、上城戸跡の山付きにある城跡(櫓跡)、御所・安養寺跡の安養寺側の山付きの櫓跡、朝倉館の川を挟んだ対面の山付きにある月見櫓跡、その奥の八地谷の山上にある櫓跡があるが、一乗谷城とは少し離れており、小見放城や小城とはやや位置付けが異なっていたようである。


道 案 内
一乗谷の朝倉権頭屋敷跡にある馬出登城路を八幡神社脇から登り始めると、暫くして砂防堰堤があり、その堰堤を過ぎた直ぐ南側に堀切が見える小山が城跡である。

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    主郭東側の土塁         登城路より見上げた小見放城