石の門砦  No16204−02 (いしのもんとりで)       

石の門下方より 石の門上方より

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 魚津市升方字石の門
築城年 : 戦国期
形  式 : 山城
遺  構 : 石垣、土塁
訪城日 : 平成24年11月3日

歴   史
石の門は、松倉城の城下町と云われる鹿熊集落の西の入口に当たる石垣造りの門跡で、戦国期末に築かれた大手門と考えられている。

構造と感想
早月川と角川に挟まれた細長い丘陵上には北から升方城、南升方城、水尾城、水尾南城と松倉城の支城である山城群が並び、松倉城の富山方面に対する防衛線を形成している。石の門は、南升方城と水尾城の間に位置し、中世の山街道がここを通っていたと云われている。
尾根を切るように街道の両側に直径70〜80cmの大きな川原石を3〜4m積み上げ、裏込め石を詰めて丁寧に築かれた石組遺構が当時の威容を現在に留めている。石の門の周辺には削平地や土塁の残存が確認でき、一体で「砦」として機能していたと考えられている。
石垣の角部を見ると算木積みとなっておらず、時代が古い石垣と思われるが、富山県内の山城に残存する石垣遺構では随一と云われる。

道 案 内
北陸自動車道の魚津インターを降りて県道52号線の東方向に入り、2.1km程東進した石垣交差点を右折し新川広域農道に入る。広域農道を道なりに北西方面に5.5km程行った有山交差点で左折し県道137号線に入り、230m程南進したY字路で左手の細いほうの道に進む。道なりに310m程行くと左手に有山公民館があり、その先100m程のY字路で左手の細いほうの道に入り、道なりに2.3km程南に升方集落通り過ぎ行くと鋭角の左カーブとなる。カーブから60m先で右折し300m程進んだ右手に石垣が見える。石の門砦である。

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↓                ↓     
 
南側の石垣              北側の石垣