青木城  No34205−01 (あおきじょう)       

主郭 主郭西面の石段

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 尾道市因島重井町青木
築城年 : 永禄10年(1567)
形  式 : 水軍城(丘城)
遺  構 : 郭 
訪城日 : 平成27年9月11日

歴   史
三島村上水軍の一家である因島村上氏の居城である。
永禄10年(1567)村上新蔵人吉充が余崎城から青木城に本城を移し、余崎城には城代として鳥居次郎を置いた。その後、村上氏は小早川氏の旗下となり、慶長5年(1600)の関ケ原合戦後に毛利氏の周防転封に従ったため、城は廃城になった。

 
    立体模型                     登り口

構造と感想
青木城は、因島の北東端、尾道の西の口を押さえる位置にあり、海岸べりの標高50.6mの独立小丘上に築かれているが、以前は大部分が海に囲まれた水軍城らしい姿をしていたようである。
構造は、山頂部の西端に本丸を配し、東にのびる尾根上に二の丸、三の丸を連ね、その先が搦手で、現在も「裏木戸」の地名が残っている。
大手は、本丸の北にのびる支尾根で、段郭や削平地が設けられている。北にのびる支尾根は、東側にさらに二本あり、その谷間に館が構えられたようである。
訪城は、北支尾根の中程の西麓から取り付き、支尾根上に出て段郭を見ながら本丸に至る。本丸の手前には巨岩に刻まれた石段があり、その先が本丸で龍王神社が祀られ、標柱と案内板が建てられている。本丸の東方は藪状態で先に進むのは無理である。
なお、青木城の南方背後に聳える標高225.9mの白滝山からは、因島北部はもちろん、向島、三原、松永湾、さらに燧灘を見渡すことが出来、本城を補完する見張所を置いたと云われる。

道 案 内
 大手の削平地
しまなみ海道因島北インターを下りて左折し、県道367号線に入る。西方に1..9km程行った重井東西橋交差点を右折し、県道366号線に入り250m程行った左側に入江、右側に散髪屋があり、散髪屋の横に登城口の道標が建っている。駐車は、30m程手前の郵便局対面に空地があり、駐車可。
 

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