余野本城  No27322−01 (よのほんじょう)       

西面中央の虎口 横堀

城郭の概要                  
別  名 : 水牢城
所在地 : 豊能郡豊能町余野
築城年 : 文治年間(1185〜90)
形  式 : 山城(標高406m)
遺  構 : 土塁、横堀、竪堀、堀切、井戸
訪城日 : 平成21年12月27日

歴   史
余野本城は、平安時代末期の文治年間(1185〜90)に能勢氏の支流・能勢某が居り、余野、川尻を領有しており、同氏によって築かれたとされ、応仁の乱に出戦、陣没して廃城になったと云われる。余野城(別名幣の木堡)の前身にあたる城と考えられている。
  
石組井戸       主郭内部

構造と感想
余野本城は、東に摂丹街道(現在の国道423号)を見下ろす余野城西方の比高約60mの山上に築かれている。国道423号を挟み東方にある余野城(城山高校敷地)と対面している。
主郭は全長約100m、幅約28mで南北に長い砲弾形をし、南寄りに一辺約12m、高さ約3.5mの方形に近い天守台状の土壇がある。北西部に土塁がめぐり、西面中央に虎口が開き、下って行くと石組井戸がある。土壇北側にも井戸跡と思われる凹地が残る。四周には横堀が付帯しているが、基本的には、単郭構造の城砦である。

道 案 内
京都縦貫道亀岡インターを下り、国道423号を能瀬方面に15km程来ると左手に2008年に閉校した城山高校があり、この高校敷地が余野城跡です。その200m程先の切畑口交差点で右折する。直ぐに余野川を渡り、直ぐにまた右折し山すそを進む道に入る。入って25m程先のY字路を右手に進み350m程で谷奥の資材置場に至る。資材置場の背後を直登し、尾根筋を右手に辿れば最初のピークが城跡である。

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