　園部城　　No26214－02

（そのべじょう）　　　　　　　


大手門	隅櫓

◆ 城郭の概要　　　　　　　　　　　　　　　　　　

別　名：

所在地：南丹市園部町小桜町

築城年：元和5年(1620)

形　式：平山城

遺　構：櫓、櫓門、塀、石垣

訪城日：平成21年9月27日

◆ 歴　　史

園部城の前身は､八上城主･波多野氏の家臣･荒木山城守氏綱が城主であったが､天正6年(1578)明智光秀が丹波に攻め入り､園部城を包囲し､落城させている。
その後､元和5年(1619)小出吉親が但馬出石から2万9千石で園部に入封し､小麦山の中世園部城跡に2年の歳月をかけて園部城を築いた。以後､小出氏は江戸時代を通じて園部から動くことなく､10代･英尚の時に明治を迎えている。
なお､慶応3年(1867)薩長は､官軍と幕府軍が砲火を交えた際に幕府軍が優勢の場合に備え､明治天皇を遷す計画を立て､明治2年(1869)に園部城の改築が行われている。

◆ 構造と感想

園部城の北側は園部川､西側に半田川を取り入れ､その内に外堀､中堀､内堀を設け､三郭からなっている。
現在､園部高校の敷地となっている所が園部城の本丸にあたる。同校の正門が園部城の本丸表門(櫓門)で､その左手に建つ二層の櫓が巽櫓で､現存する遺構である。城跡の背後にある小麦山山頂には､詰の丸とされた三層の小麦山櫓が建てられていた。
しかし､現在に残る遺構は､所々に残る石垣や南側と東側の中堀､外堀は用水溝となり幅を狭められ痕跡を留める程度で､一見して城跡の雰囲気を感じることはできない。

◆ 道案内

国道9号を北上し園部駅前交差点を通り過ぎ､1．2km程先の園部本町交差点を直進する。その250ｍ程先の信号交差点で左折し､南に進み右手の南丹市役所､南丹博物館を過ぎたところが園部公園で無料駐車場がある。ここに駐車する。

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