　宮内少輔城　　No26104－07

（くないしょうゆじょう）　　　　　　　


正面の長屋門と石垣	側面の土塁

◆ 城郭の概要　　　　　　　　　　　　　　　　　　

別　名：渡辺館

所在地：京都市左京区一乗寺堀の内

築城年：

形　式：平城

遺　構：土塁、堀、

訪城日：平成25年6月16日

◆ 歴　　史

長屋門前の城跡碑

宮内少輔城は､京の近郊一条寺に勢力を有した土豪の渡辺氏（田中の渡辺氏に対し､北(一条寺)渡辺氏と称された。)が築いた居館である。
宮内少輔渡辺昌は､元亀4年(1573)に足利義昭が織田信長と対立した際､磯貝新右衛門とともに一乗寺（渡辺館）に籠城し信長に反したが､降参して信長に従い､のちには豊臣秀吉の馬廻になっている。その子渡辺内蔵助糺は､槍の名手で豊臣秀頼に槍の指南役として仕え､大坂夏の陣で秀頼の自害を聞いて､自身も立ったまま切腹して果てた。　
　　　　　

◆ 構造と感想

丘陵地を利用し三角形の郭に土塁と堀が巡っていた。南から東の一部には､いまも土塁が残され､堀の名残の小川が流れいる。このため周辺には､堀ノ内の地名が由来している。
堀内面に石垣が築かれ現在も西面の一部､長屋門下､西側の民家東に低い石垣が残っている。屋敷の西に緩い坂道の通路が長屋門まで通じている。堀に架かる土橋と云われる。

◆ 道案内

北大路通(国道367号)と白川通が交差する白川通北大路交差点から白川通を北に400ｍ程行った曼殊院通との交差点で右折する。曼殊院通を道なり（途中で東から北にカーブする。)に400ｍ程行った右手が城跡である。

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