No25523-04 涌出館 (わきでやかた)       

南西側の切岸 圃場整備後の段丘上

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 朽木村村井
築城年 :
形  式 : 丘城
遺  構 :
訪城日 : 平成25年5月5日

歴   史
 現地の位置図
地元に残る伝承によると、朽木氏に病気で人目をはばかる姫がおり、朽木氏は村井の里人に頼み、姫のために屋敷をつくらせた。その姫は「湧出姫」と云い、村井には「湧出」と云う地名が存在し、その姫の屋敷である「湧出館」があったとされている。
平成16年に一帯で行われた圃場整備の際に、飛鳥〜奈良時代の土器片や平安時代末〜鎌倉時代の土器片が発見されている。
特に、平安時代末〜鎌倉時代は谷筋を隔てた南西に位置する「池の沢庭園」と同時期であることから、庭園に伴う居住空間が湧出館遺跡に存在していた可能性が指摘されている。
                  

構造と感想
現状は圃場整備が施工され数段の圃場に整備されている。山に続く以外の周囲は崖地となっており、館城の立地に適した地形である。

道 案 内
県道23号線で朽木歴史資料館(朽木陣屋)前を南西方向に260m程通り過ぎ橋を渡ると国道367号の山神橋交差点に出る。左折して国道367号に入り大津方面に道なりに5.6km程行った東村井集落手前の右側にある村井橋へ右折する。橋を渡り80m程先のY字路を左手に進む。左に大きくカーブしながら210m程行くとT字路に出る。T字路で左折して400m程南に進むとY字路があり、左手の道を200m程行った右手断崖上が館跡である。
その180m程先の左手側が「池の沢庭園跡」である。駐車場に説明板も整備されている。

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