No25521−10 西浜砦 (にしはまとりで)       

背後の堀切と土橋 中央部北方向

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : マキノ町西浜・蛭口
築城年 :
形  式 : 平山城
遺  構 : 竪堀、堀切、土橋、
訪城日 : 平成24年11月24日

歴   史
遺構は、元亀年間(1570〜73)以前のものとみられるが、城歴等の詳細は不明である。

構造と感想
西浜砦は、東方に海津の港を、西には西近江路、南に知内浜を眼下に眺望し得る絶好の位置に所在する。マキノ町北東部の標高444.3mを頂点とする大きな独立山塊から南に伸びる支尾根のピークである標高307.5mの山崎山から南西へ張り出した尾崎上に築かれている。
遺構は風化が著しく明確さを欠くが、4本の堀切を穿ち、それぞれに土橋を架け、区画には歪な円形や方形の土壇が構えられている。東側には犬走りが走っている。遺構は、南北の尾根上に細長く110m程続くが、主郭部はリンカンスポーツセンターのテニスコートによって消滅した可能性が指摘されている。
なお、この山塊には、南東端に海津山城、東端に小荒路の遺構(追坂城)が構えられ、これらと共に国境の往来を扼する役割を担ったとも思われる。

道 案 内
国道8号の木之本IC口交差点から敦賀方面の西方向に6.5km程行った塩津交差点で左折し国道303号に入る。国道303号を8.1km程走ると国道161号との野口交差点に至る。野口交差点を左折して国道161号に入り、今津方面に6.0km程行くと国道は高架になるが、その手前にY字路があり右手の市道に入る。入った直ぐ右手に迫る尾根上が砦跡である。
なお、登城路は尾根を囲む獣除けフェンスの南端部の扉を入り、尾崎斜面を直登すると直ぐ遺構が現れる。

TOPへ 戻る