No25521−07 長法寺館 (ちょうほうじやかた)       

長法寺 東側の土塁

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : マキノ町沢
築城年 : 室町期
形  式 : 平城
遺  構 : 土塁
訪城日 : 平成24年11月24日

歴   史
長法寺の寺伝によると、田屋淡路守の家臣 宮島四郎兵衛が永正年中(1504〜21)に証如に帰依し、天文4年(1555)に道場を開いたのが始まりとされる。また、三世 了空の代に、当地の丑寅の方向にあった道場を田屋氏の館跡に移し、江戸時代の承応元年(1652)に現在の地に本堂を建立したとも伝えられている。このことから当地に田屋淡路守の居館があったと推定されている。
田屋氏は、当地の西方の山城・田屋城を詰城とし、平時の居館を当地に構えており、天文7年(1538)六角方の高島越中守、饗庭太郎左衛門が海津に放火し、田屋氏は当館を棄て田屋城に篭り、長法寺館は六角方の手に落ちている。
田屋氏は、北近江で勢力を伸ばしてした浅井氏と縁戚関係を結び、天文以後は次第に浅井氏の被官と化し、浅井長政の高島領有に大きく尽力したとされる。

構造と感想
境内の北東角に東面約16m、北面約20mの土塁がL字状に現在も残り、外周には堀切川の湧水による引水路が巡っている。土塁は築山として利用され、内側は庭園化しているようである。
境内地の横2倍程の一帯を囲むように水路が巡っており、長法寺を中心とした二重の堀があったと想定されており、一町四方程度の規模は十分あったように思われる。

道 案 内
国道8号の木之本IC口交差点から敦賀方面の西方向に6.5km程行った塩津交差点で左折し国道303号に入る。国道303号を8.1km程走ると国道161号との野口交差点に至る。野口交差点を左折して国道161号に入り、今津方面に7.8km程行った沢ランプで高架を下りて直ぐの県道335号線の沢交差点を右折する。北に500m程北上すると長法寺前に至る。長法寺前で左折し、路地を40m入ると沢草の根ハウスが左手にあり駐車させていただく。

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