No25504−07 塩津浜城 (しおつはまじょう)       

愛宕神社跡からの眺望 背後の堀切と土塁

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 西浅井町塩津浜
築城年 :
形  式 : 山城(標高212.5m)
遺  構 : 土塁、堀切、竪堀、土橋、
訪城日 : 平成26年3月23日

歴   史
中枢部の段郭
関東・武蔵の熊谷から地頭として永仁の頃(1293〜99)に補任してきた熊谷氏に関わりのある城郭と考えられているが、城歴の詳細は不明である。
この熊谷氏は、熊谷直実の兄直正系の支流で、直正より五代目の直朝の時に「江州塩津熊谷衆、此筋也」と『熊谷系図』に注記されているようである。
                   

構造と感想

塩津浜城は、塩津浜集落の塩津神社および真宗大谷派の浄光寺の北方裏山に所在している。
塩津浜は琵琶湖の最北端の港で、古来より今津、海津とともに「湖北三津」と称せられ、かつては敦賀と大津その他琵琶湖の諸港を結んだ要港として栄えた。
城跡は、塩津港を眺望できる絶好の高台に立地しており、常に港に出入りする諸船の動きを監視していたのであろう。
縄張りは、尾根筋の標高212.5mから154.3mの間に三ヶ所の堀切を穿ち、各堀切に接した下方に土塁や郭、犬走り等を築いている。特に中央部の段郭や帯郭は良く削平され、切岸が鋭く、本城の中枢部と考えられる。
堀切が異様に目立つことと、琵琶湖への眺望が印象的である。


道 案 内
国道8号の木之本IC口交差点から西に国道8号を5.1km程道なりに行った右側に塩津神社があり、本殿の背後が城跡である。
愛宕神社跡地が塩津浜城の中枢部で、愛宕神社に登る山道が本殿の右手背後にあったようだが、今は崩壊して無くなっていたので、右手から左に大きくカーブするように尾根筋に向けて登ると鉄塔の所に出る。ここが城の下方端である。
なお、塩津神社から670m程先へ行ったコンビニ手前の小さな十字路を右折し、190m程東進した突き当たりの公民館右手に付けられた鉄塔の管理道を使って城跡に行けるように思えるが、地元民に確認のこと。

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