No25481-14 尊勝寺城 (そんしょうじじょう)       

水田の中の土塁 平野神社の土塁

城郭の概要
別  名 :
所在地 : 東浅井郡浅井町尊勝寺
築城年 : 戦国期
形  式 : 舘城
遺  構 : 土塁、横堀               
訪城日 : 平成22年2月13日 平野神社の遠景

歴   史

詳細は不明であるが、称名寺は浅井氏と組んで信長に対抗した一向宗の江北十ケ寺の一つで、その敷地は方一町規模の「多賀古屋敷」と呼ばれていた居館跡で、大永5年(1525)には、六角氏が浅井氏を攻めた際の陣所ともなったようである。
同寺は、美濃国安八郡津布良荘奥村から15世紀初期に浅井郡尊勝寺村に移ってきたとされ、当初天台宗寺院であったが、文明13年(1481)に住職が蓮如に帰依し浄土真宗に改宗したと云う。


構造と感想
尊勝寺集落の西方の称名寺および平野神社に土塁などの遺構が残るが、かつては寛政5年(1793)の「平埜荘郷記」に描かれた「尊勝寺城趾図」のような東西約4町・南北約3町の範囲に土塁と堀がめぐらされていたと云う。複数の在地領主居館の複合体の可能性なども指摘されている。
現在の遺構は、尊勝寺集落の西端、平野神社と称名寺の間の水田の中に明瞭に土塁が残っている。また、平野神社境内の南側の全面、東と西側の一部に土塁と堀が残っている。
水田の中に残る土塁は、結構な規模であり、信長に対抗するだけに堅固な舘城であったと思われる。

道 案 内
県道37号線の長浜IC口交差点を西に330m程行った山階町東交差点を右折し、北に県道510号線を道なりに5.2km程行き、右手の鞄本ウッドを越えたT字路で右折すると県道265号線に入る。東に900m程進むと国道365号の田川交差点に出るが、その250m程手前で右折し、南に350m程行った右手側に称名寺が、その先が平野神社である。

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