No25481-10 小室陣屋 (こむろじんや)       

城址碑 南の切岸

城郭の概要
別  名 :
所在地 : 東浅井郡浅井町小室
築城年 : 慶安元年(1648)
形  式 : 陣屋
遺  構 : なし
訪城日 : 平成23年8月25日

歴   史

正保4年(1647)に千利休・古田織部とともに三大茶人、また、江戸幕府の作事奉行をつとめた小堀政一(遠州)の遺領を継いだ政之によって慶安元年(1648)に築かれた居館である。以後、政恒・政房・政峯・政方と継だれたが、天明8年(1788)に伏見奉行であった政方のときに改易となった。小堀家の居館や家臣の住居などは、寛政元年(1789)に大津代官所によって競売され、城は廃された。同年には荒地を開墾して畑とするよう命じらている。


構造と感想
「江州小室御屋敷指図」写によると南を正門として表門があり、その東から東側の裏門にかけて長屋が鉤形に設けられ、北は山に面し、西側と南側の西半は築地塀によって囲まれていた。
その屋敷内には、屋敷、馬屋、蔵などが建っており、ほかに小堀家に相応しく「転合庵」、「養保庵」の二つのお茶屋があった。
この居館の主に西側と南側に家臣の屋敷が構えられていた。
現在では、居館跡が杉林になっており、中央に城址碑と説明板があるのみで、また、家臣の屋敷地跡は民家が立ち並んで、当時を偲ぶ遺構は見当たらない。また、政一が建てたと伝わる神社の門と土塀も近年取り壊され無くなっていた。

道 案 内
重臣邸の井戸
県道37号線の長浜IC口交差点を西に330m程行った山階町東交差点を右折し、北に県道を1.5km程行き、国友町交差点で右折する。県道271号線に入り1.1km程東進して姉川に至る。姉川を渡り北進すること2.7km程で国道365号との交差点に出る。
その交差点を直進し、県道276号線を道なりに1.1km程行った十字路で右折する。あとは道なりに2km程北進して道が右に大きくカーブする所を直進し細い川沿いの道に入る。70m先の右手に日吉神社があり、その対面が陣屋跡である。

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