No25464-12 塚の越古墳砦 (つかのこしこふんとりで)       

主郭跡 横矢掛かり堀跡水路

城郭の概要
別  名 :
所在地 : 坂田郡近江町新庄
築城年 : 不詳
形  式 : 砦
遺  構 : 土塁、虎口、                  
訪城日 : 平成23年12月11日

歴   史
塚の越古墳は6世紀の初頭に築造された平地に立地する前方後円墳で、今は墳丘部の覆土や石室の石材の大半が運び去られている。
新庄薬師堂所蔵の画文帯神獣鏡が出土して伝世されている。1989年の発掘調査により、みごとな葺石や石見型楯形埴輪が大量に出土し、湖北における横穴式石室導入期の古墳として注目されている。
砦としての歴史は不明である。

構造と感想
字新庄の東端、かつて存在した南北に延びる大土塁の西側の田の中の前方後円墳を崩して築かれた砦である。北・西・南の三方が土塁でかためられ、内側は10m弱の方形をしている。特に三方の土塁は高さ2m弱で外部からの眺めを遮る役目を果たしている。かつては周濠が存在しており、堀として機能していたと考えられている。
なお、この砦の立地は周囲の状況から全く砦として機能しない所に位置しており、かつて存在した東方の大土塁と併せて考えなければ、その機能性をうかがうことはできないとされる。

田の中にポツンと残る林が砦跡で、まるで孤島のようである。

道 案 内            
虎口 ?
国道21号の米原IC口交差点を西に1.6km程行った交差点で右折する。北に道なりにJRや天野川を通って860m程行くと信号のある新庄集落の交差点に至る。その交差点の北東側は山で、100m程で山裾を過ぎ直ぐに右折して東に進み北陸自動車道に突きあたり、左手にある林が砦跡である。
                           

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