No25423-03 狩野城 (かのうじょう)       

西側の土塁 西よりの遠景

城郭の概要
別  名 :
所在地 : 秦荘町狩野
築城年 : 室町中期
形  式 : 平城(居館)
遺  構 : 土塁、堀
訪城日 : 平成22年5月9日     

歴   史
狩野城は、室町中期に狩野氏よって築かれた。狩野氏については、明応6年(1497)の「永源寺文書」に狩野将監の名が記されている。また、永禄6年(1563)の観音寺騒動においては、六角義賢・義弼父子に対抗した布施氏が江北の浅井氏と通じて蒲生野で戦った際に浅井氏に従い、活躍したとの記録が残されている。

構造と感想
狩野城は蚊野集落の南西端に位置し、城跡は単郭で西側の一部土塁が残っている。高さ1m、幅2~3mの土塁が南北に走り、その外側は幅2mの堀跡となっている。しかし、圃場整備に伴い土塁の一部が消失したとのことである。
なお、城跡と軽野神社の間の小字城の西には、奈良~鎌倉時代頃までの旧蚊野集落の遺構群が確認され、現在地に集落が移転してのちに城館が築かれたと考えられている。

道 案 内            
名神彦根ICを出た国道306号の原町交差点を東の多賀方面に国道306号、307号と道なりに12.6km程行った国道307号の松尾寺交差点で右折する。県道216号線に入り、西に1.4km程行った軽野神社の先で左折する。南に940m程進んで小さなT字路(天理教秦荘布教所)を右折し、西に100m程行くと稲荷社があり、その付近が城跡である。

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