No25401−12 市原野城 (いちはらのじょう)       

表門跡 北東方向

城郭の概要                  
別  名 : 野村館
所在地 : 神崎郡永源寺町市原野
築城年 : 室町期
形  式 : 平城
遺  構 : 井戸、
訪城日 : 平成25年6月9日

歴   史
市原野城は野村館とも呼ばれ、野村氏の築城とされるが、文書や記録は少なく不明な点が多いとされる。
淡海温故録には、「野村主膳正 同主水正貞兼 同十内左衛門 屋形ノ近習物頭也、野村ハ三流アリ浅井ノ野村肥後守一流、粟本(栗太郡)ノ野村丹後守、同越中守、此ノ野村ト三流也、市原野村ハ孫流知レズ」と記されている。

構造と感想
明治初期の市原野村地誌に「古宅跡本村ノ中央ニアリ。今ニ小濠及ヒ土堤等アリテ四繞セリ。此反別三百坪許。・・・・今此処ヲ開墾シテ小学校及ヒ村会所等ヲ設立セリ。」、近江蒲生郡志八には測量図を載せ、四周に壕と土手を巡らし、表裏二門、井戸などの址が「歴然」である と記されている。
現在は詳細不明であるが、恩通寺南側にある市原野公民館やゲートボール場一帯が城跡とされ、東西約50m、南北約65m前後の方形単郭で、その四周を幅十数mの濠が取り囲んでいたとされるが、現在では痕跡すら認められない。

道 案 内
名神高速道八日市インターを下りて国道421号を東の永源寺方面に進み、2.4km程行った国道307号との(御園)交差点を右折し国道307号に入る。南に1.2km程行った瓜生津町交差点を左折し県道170号に入る。東に2.3km程行った恩通寺手前の十字路を右折し、奥に70m程入った公民館付近が城跡である。

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