No25383−12 下迫城 (しもはさまじょう)       

住宅背後の城跡 主郭虎口

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 蒲生郡日野町下迫
築城年 :
形  式 : 平山城(標高206.9m)
遺  構 : 土塁、堀切、虎口、土橋
訪城日 : 平成23年2月12日

歴   史
蒲生郡志に「三木氏は下迫村に住す、蒲生氏支流なり、按ずるに儀俄氏の分脈ならん」と記し、また、「山上に砦趾存するは三木氏の拠りし所」とされている。三木氏の詳細は不明であるが、天正5年(1577)の「堀秀政書状(蒲生氏郷の人足供出に関する礼状)」が「三木殿 儀俄殿 御宿所」宛てに出されており、儀俄氏と三木氏が蒲生氏の近隣にいたことを示している。

構造と感想
主郭東側土塁と堀切状の帯郭(登城路)
下迫城は、下迫集落の西側丘陵上に位置している。規模は大きく南北に約300mにも及んでいる。南端を堀切で遮断し、その北に東西約36m、南北約54mの楕円形を呈した主郭を配している。主郭の西側を除く南、東、北には高さ4〜6mの土塁が巡り、北西隅に櫓台を設けている。櫓台の東側に明瞭な虎口が開き、通路は一旦北に下り、堀切状の帯郭で東へ曲って集落につながっている。堀切状の帯郭を挟み北側に削平地が続き、東側に分厚い土塁が築かれている。その南端部は巾が広く櫓台と思はれ、集落からの登城路を主郭とともに防御していたと考えられる。北端は鞍部が二重堀切状となっている。
これら以外にも縁辺部に遺構らしきものが見られるが、判別は難しい。やはり見所は登城路の堅固な防禦施設である。

道 案 内
神高速道八日市インターを下りて国道421号を東の永源寺方面に進み、2.4km程行った国道307号との(御園)交差点を右折し、国道307号に入る。南に9.5km程行った日田交差点を直進し、日野水口グリーンバイパスに入る。水口方面に2.7km程行った深山交差点を直進し、900m程先の次の信号交差点で右折する。北に520m程進むと道は山裾で左にカーブするが、反対の右手の細い道に入る。100m程先のT字路で左折し、北に集落内を170m程進み左折する。すぐの橋を渡り左折して右にカーブしながら山裾に行き、新しい大きな土留め用コンクリート擁壁沿いにある山への木の階段を登ると城跡である。なお、車は集落に入る付近で駐車した方が無難である。

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