No25366−32 | No25366−33 | ||
岡之下城 | 馬杉中城 | ||
(おかのしたじょう) | (ますぎなかじょう) |
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岡之下城 南からの遠景 | 馬杉中城 北面土塁の内 |
◆ 城郭の概要 | ◆ 城郭の概要 | |
別 名 : | 別 名 : | |
所在地 : 甲南町上馬杉字岡ノ下 | 所在地 : 甲南町上馬杉字岡ノ下 | |
築城年 : 室町期 | 築城年 : 室町期 | |
形 式 : 丘城 | 形 式 : 丘城 | |
遺 構 : 土塁、堀切、虎口、 | 遺 構 : 土塁、櫓台、堀切、 | |
訪城日 : 平成24年4月29日 | 訪城日 : 平成24年4月29日 |
◆ 歴 史 |
・・・・岡之下城・・・・は、詳細不明であるが、在地土豪の馬杉氏に関係する城か。 |
◆ 構造と感想 |
・・・・岡之下城・・・・は、甲南町上馬杉集落の北側に迫る丘陵先端部に位置し、岡ノ下池を挟み東側には染田砦が、狭い谷を挟んで西側には馬杉中城が立地している。馬杉中城の西側の尾根裾には油日神社が鎮座し、さらに西側の尾根先には井口氏城が所在しており、上馬杉集落の北側すべての尾根先に城郭などが築かれている。これらの諸城は、村の地理に応じて役割を分担し、機能したと見られている。 岡之下城の構造は、二本の浅い堀切で区画された南北に連なる三つの郭と帯郭からなっている。北側頂部に置かれた南北約20m、東西約15mの最も広い郭が主郭と見られ、西面を除く三方に低土塁がめぐり、西面中央には虎口の凹みも残る。主郭の北面土塁の外側は自然地形の斜面、鞍部を経て丘陵に続いている。主郭の南側は、高い土塁の外側を深く掘り切り、その南側が中郭で北面に土塁の痕跡の高まりが残り、堀切越しに主郭とは連絡していないようである。中郭の南側を更に浅い堀切で区画し、南側に南郭を設けるが、地形に制約され「し」の字形に先細りにカーブしている。南郭から一段下がった南東から南、西側に帯郭が付帯している。また、主郭の東側に小さな支尾根が張出し、三段に削平されており、谷を見張っていたと考えられる。 ・・・・馬杉中城・・・・は、岡之下城の立地する尾根の北方背後に位置する頂部から南に張出しのびる尾根先端部に築かれている。構造は、北側背後を堀切で遮断し、土塁に囲繞された方形郭に副郭が付属したと考えられている。しかし、現在は背後の堀切と北面土塁が「コ」の字状に残るのみで、方形郭の南側と副郭は破壊され、土塁から南は約60mに亘り平坦地から緩斜面が続く地形に変貌している。 残存する土塁の東端部は高く巾が広くなっており、櫓台と見られる。 |
◆ 道 案 内 | ||
・・・・岡之下城・・・・は、新名神高速を下りた甲南IC口交差点を右折し、広域農道に入る。広域農道を南に道なりに4.3km程行くと野川南交差点に至る。同交差点を直進し、県道134号線から135号線を道なりに2.0km程走ると旧道が分岐し、油日へ向かう新道の左手前方に岡ノ下池があり、池の堰堤を西に突き当たり、直登した丘陵上が城跡である。 ・・・・馬杉中城・・・・は、上記の野川南交差点を直進し、県道134号線から135号線を道なりに1.6km程走ると左手奥に油日神社がある。その先140m程の旧道と新道のY字路を旧道に入る。50m程入った所の左手の細い道に左折する。その50m先のY字路を右に入り、尾根先まで行き山に入れば城跡である。 |
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岡之下城 主郭南東部の土塁 | 馬杉中城 北端の堀切 | |
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岡之下城 主郭南側の堀切 | 馬杉中城 主郭を土塁より見下す |