No25366−30 No25366−31
小池城 染田砦
(こいけじょう) (そめたとりで)

小池城 西からの遠景 染田砦 南西よりの全景

城郭の概要                 城郭の概要
別  名 : 別  名 :
所在地 : 甲南町下馬杉字小池 所在地 : 甲南町上馬杉字岡ノ下、北谷
築城年 : 室町期 築城年 : 室町期
形  式 : 丘城 形  式 : 丘城
遺  構 : 土塁、堀切、 遺  構 : 櫓台、堀切、
訪城日 : 平成24年4月29日 訪城日 : 平成24年4月29日

歴   史

・・・・小池城・・・・は、詳細不明であるが、在地土豪の馬杉氏に関係する城か。
・・・・染田砦・・・・は、詳細不明であるが、在地土豪の馬杉氏に関係する城か。


構造と感想
・・・・小池城・・・・は、東より下馬杉集落側に突き出した尾根先端部に築かれている。谷出城の南東側約100mの位置である。尾根の中央付近に設けられた堀切より西側を城域とされるが、その東側に二つの平坦地があり、堀切状の窪地で区画されており、城域のようにも思える。
中央の堀切西側に郭面から約4mの高さを持つ土塁が築かれ、尾根続きを厳重に遮断し、それから西側に二段の削平地を造成している。
城域よりも東側の平坦地の方が遥かに手入れされいる。この東側の二つの平坦地の南側に腰郭状の張出しがあり、そこの獣除けフェンスの扉から入城することができる。
・・・・染田砦・・・・は、上馬杉集落の北側の丘陵から南にのびる数本の尾根先に築かれた諸城の一番東に位置している。細い尾根上に削平地を連ねる連郭式の城である。この城の南東裾で馬杉集落を通り抜けてきた街道が油日へ向かう道と伊賀との国境をたどる道に分岐しており、馬杉にとって要衝の地である。
構造は、二段築成された上下二つの郭が主要部を構成し、下段が約20m四方あり主郭と見られている。上段は頂部に向け削り込んで造成されており、狭小な郭である。頂部は自然地形のまま残され、その背後を堀切で遮断している。なお、主要部の南西下には二段の腰郭が続くが、改変を受け下段の先端部は削り取られている。構造からも街道を監視する役割を担った城と思われる。

道 案 内
・・・・小池城・・・・は、新名神高速を下りた甲南IC口交差点を右折し、広域農道に入る。広域農道を南に道なりに4.3km程行くと野川南交差点に至る。同交差点を直進し、390m程先の変則交差点を左折し東方向の道に入る。交差点付近で駐車した方が無難。東方向の道を70m入るとT字路があり右折する。南東に180m程集落沿いを進むと鋭角に左折し住宅に通じる道がある。その住宅東側に一段高い平坦地があり、獣除けフェンス扉がある。西側へ行けば城跡である。
・・・・染田砦・・・・は、上記の野川南交差点を東に直進し、県道134号線から135号線を道なりに2.0km程走ると旧道が分岐し、旧道と新道の間が城跡である。(全景写真を参照)北西側の県道から直登すれば直ぐに城跡である。

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小池城 主郭東面の土塁  染田砦 北東端の堀切
小池城 主郭東側の堀切 染田砦 堀切内の頂部土壇
小池城 城外とされる平坦地