No25366−28 No25366−29
谷出城 西出城
(たにでじょう) (にしでじょう)

谷出城 主郭北側の大堀切 西出城 主郭北側の堀切

城郭の概要                 城郭の概要
別  名 : 別  名 :
所在地 : 甲南町下馬杉字谷出 所在地 : 甲南町下馬杉字山ノ内
築城年 : 室町期 築城年 : 室町期
形  式 : 丘城 形  式 : 丘城
遺  構 : 土塁、堀切、 遺  構 : 土塁、堀切、
訪城日 : 平成24年4月29日 訪城日 : 平成24年4月29日

歴   史

・・・・谷出城・・・・は、詳細不明であるが、在地土豪の馬杉氏に関係する城か。
・・・・西出城・・・・は、詳細不明であるが、在地土豪の馬杉氏に関係する城か。


構造と感想
・・・・谷出城・・・・は、甲南町下馬杉集落の東側に迫る丘陵縁辺部に立地し、北から西出城、谷出城、小池城が至近の距離で築かれている。
西へ張出す丘陵先端部の背後に南から一つ、北から二つの谷が食い込み、取り残されるように南北に細長いY字状の丘陵が形成されている。谷出城は、その軸部の南端に南西以外の三方を土塁囲みとした約25m四方の主郭を置き、北東側の尾根筋に対して堀切を設けている。土塁は北隅が最も高く、郭面から3mを超えているが、南東面の土塁は約50cmと低く、堀切底面と地続き状態である。
この堀切北側の尾根筋にも小さな平坦地が約150mに亘り連旦し、中間には堀切状の地形も見られるが、後世の墓地利用が進んでおり、城郭遺構か判定が難しいようである。
・・・・西出城・・・・は、上記Y字の左の分岐に相当する丘陵の中間付近に築かれている。30m×20m規模の主郭を設け、北側の尾根に対して堀切を、南面に掘り残しの土塁を配している。その土塁の南東側に12m×10mの小さな郭が続き、南東面には土塁を築いている。北端の堀切からこの土塁までが城域と見られているが、さらに分岐部までの50m間に小さな平坦地が続いている。
両城とも城域の判断が難しい城である。

道 案 内
・・・・谷出城・・・・は、新名神高速を下りた甲南IC口交差点を右折し、広域農道に入る。広域農道を南に道なりに4.3km程行くと野川南交差点に至る。同交差点を直進し、390m程先の変則交差点を左折し東方向の道に入る。交差点付近で駐車した方が無難。東方向の道を150m入ると分岐があり、左手に進み丘陵斜面を登って行き西側の尾根筋に取り付き南端へ辿れば城跡である。
・・・・西出城・・・・は、谷出城の西斜面を北進し、Y字の分岐の所から西に進めば城跡である。

谷出城    西出城 TOPへ 戻る
谷出城 北面の土塁 西出城 主郭南東面の土塁
谷出城 城域か判定し難い領域の堀切 谷出城・西出城の遠景