No25366−20 No25366−21
池田西城 池田東城
(いけだにしじょう) (いけだひがしじょう)

池田西城 虎口 池田東城 堀切

城郭の概要                 城郭の概要
別  名 : 別  名 :
所在地 : 甲南町池田字山添 所在地 : 甲南町池田字坊谷、山添
築城年 : 室町期 築城年 : 室町期
形  式 : 丘城 形  式 : 丘城
遺  構 : 土塁、堀切、虎口、池 遺  構 : 土塁、堀切、井戸
訪城日 : 平成24年5月5日 訪城日 : 平成24年5月5日

歴   史

・・・・池田西城・・・・は、詳細不明であるが、在地土豪の池田氏に関係する城か。
なお、佐々木南北諸士帳』に 池田城主 佐々木随兵清和源氏池田太郎定信、 池田城主 後に信長随兵トナル池田庄三郎亘輝、 池田城主 其後備前北方住国主トナル青木筑前 の名が見える。
・・・・池田東城・・・・は、詳細不明であるが、在地土豪の池田氏に関係する城か。


構造と感想
・・・・池田西城・・・・は、甲南町池田のうち堀ノ内集落の南側、北に向かって張り出す丘陵端部に位置し、谷を挟んだ東側には池田東城が築かれている。
池田西城は、丘陵端部で東西から谷が食い込み独立丘状になった小さな丘陵上に東西約30m、南北約35mで四周に土塁がめぐる主郭を置き、北西に二段の段郭が連なる連郭式構造である。土塁は南西部が最も高く郭面から約4mもあり、また、内側裾には窪みがあり貯水池と思われている。北面の土塁は内側に崩れがあるものの約2mの高さがある。東面は高さ50cm程の基底部が残存する状態である。虎口は北西隅に開口し、通路が北西に下っている。主郭南東外側は堀切が設けられている。
地元では、本城を「シロヤマ」呼び、池田東城との間の谷を「堀之内」、県道から谷へ入って来る道の交差部付近を「門の辻」と呼んでいるようである。
・・・・池田東城・・・・は、池田西城の東側、谷を挟んだ丘陵先端に築かれている。頂部に東西約15m、南北約15mの主郭を置き、北面以外の三方に土塁をめぐらしている。土塁は南東部が最も高く郭面から約5mもあり、天端は約8m四方と広く櫓台状を呈している。西から北に向かって徐々に高さを減じ、北西部では約1.5mとなる。主郭の北側に約3m下がって東西約40m、南北約25mの削平地があり、西面に土塁に基底部らしい高まりが残っている。この郭は小規模な主郭を補うに十分な広さがある。主郭の東側にも約15m四方の腰郭が付帯している。丘陵続きの南側は城内側からの深さが10m程の堀切を穿ち、遮断している。
なお、郭内に複数の貯水池状の窪地があるようだが確認できなかった。

道 案 内
・・・・池田西城・・・・は、新名神高速を下りた甲南IC口交差点を左折し、広域農道に入る。広域農道を北に540m程行った新治口交差点で右折し、県道337号線に入る。県道337号線を東に道なりに980m程行った十字路で左折し、県道133号線に入る。県道133号線を北に1.2km程行った竜法師交差点で右折し、県道4号線に入る。県道4号線を東に1.7km程行った池田交差点で右折し、東に1.6km程行った変則交差点で南進の細い道に右折する。細道を南に80m程入った池の手前で左折し、東に70m程入ると住宅があり、その西側から背後へ回り込み山裾から東に登ると城跡である。
・・・・池田東城・・・・は、県道4号線の池田交差点で右折し、東に2.0km程行った人家を通り過ぎたT字路で細い道に右折する。南に160m程入ると道の両側に池と桧尾神社がある。池の北岸を西に向かい突き当たった丘陵が城跡である。

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池田西城 貯水池と西面土塁 池田東城 櫓台状の土塁
池田西城 段郭の墓碑 池田東城 西面の土塁内