No25365−45 No25365−46
富田城 五反田口城
(とみだじょう) (ごたんだぐちじょう)

富田城 民家裏手の鬼門部土塁 五反田口城 主郭北面の土塁

城郭の概要                 城郭の概要
別  名 : 別  名 :
所在地 : 甲賀町油日字長野、藤ヶ谷 所在地 : 甲賀町油日字藤ヶ谷
築城年 : 室町期 築城年 : 室町期
形  式 : 平城 形  式 : 平城
遺  構 : 土塁、堀、井戸 遺  構 : 土塁、堀
訪城日 : 平成25年1月12日 訪城日 : 平成25年1月12日

歴   史

・・・・富田城・・・・の城歴等の詳細は、不明である。
・・・・五反田口城・・・・の城歴等の詳細は、不明である。


構造と感想
・・・・富田城・・・・は、甲賀町油日のうち古間野集落の西、北東側の青野川に面した丘陵縁辺部に築かれている。縄張は、西側高位に位置する東西15m、南北25mの方形区画が主郭で、東側低位が下位の郭もしくは外郭の複郭構造のようである。現況は南北に道路が貫き、民家が建てられており破壊が激しいが、道路西側の山林内に高さ約1mのコの字状の土塁がめぐる主郭の一部 と 道路東側に建つ民家の裏手(東側)と南側畑の中に土塁が残っている。この郭は、東西25〜50m、南北100m程の規模があり、北東隅の土塁が鬼門を避けるためクランク状に屈曲している。
集落からは離れた丘陵の裾に築かれ、規模も大きく、一般的な甲賀の城とは異なり、どの様に機能したのか注目される。主郭の北隅に石組井戸が残存するが、笹の繁茂で見落としたのが残念だった。
・・・・五反田口城・・・・は、甲賀町油日の南、五反田川を望む丘陵に位置している。縄張は、丘陵の緩やかな斜面を切り込み、土塁で囲繞した主郭 と その北側に二の郭を配した複郭構造である。主郭は東西25m、南北50mの長方形を呈し、北面は高さ約1m〜1.5mの土塁、東面はテラス状に造成され、北端部が土塁状になっている。南面は一段高い丘陵が続く。西面は小さな段差で下がっている。主郭の北側に約1.5m下がって二の郭があり、東西45m、南北35m程の規模が想定されるが、改変で本来の形状や規模は不明である。東面の一部から北面、西面の一部にかけて高さ1.5m程の土塁が残る。北東隅は三角形の小段が付帯し、監視等に使用したと考えられる。また、北面の東端には三角形状の土壇が存するが、城郭遺構かは分からない。

道 案 内
・・・・富田城・・・・は、県道4号線を甲賀町油日から三重県方面に向けて走り、JR草津線に並行していた県道が離れはじめた所から870m程行ったT字路で左折する。550m程北上すると右手にポツンと一軒家がある。その道路両側が城跡である。
・・・・五反田口城・・・・は、県道4号線を甲賀町油日から三重県方面に向けて走り、JR草津線に並行していた県道が離れはじめた所から200m行った左手一帯が城跡である。

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富田城 主郭 五反田口城 北東端の土壇