No25363−10 No25363−11
下山城 伴屋敷城
(しもやまじょう) (ばんやしきじょう)

下山城北面の土塁 伴屋敷城北面の切岸

城郭の概要                 城郭の概要
別  名 : 別  名 :
所在地 : 水口町下山字市場 所在地 : 水口町下山字市場
築城年 : 戦国期 築城年 : 室町後期
形  式 : 丘城 形  式 : 丘城
遺  構 : 堀、土塁、虎口 遺  構 : 段丘、
訪城日 : 平成24年1月8日 訪城日 : 平成24年1月8日

歴   史

『甲賀郡誌』は、延慶年間(1308〜11)に伴太郎左衛門景秀が櫟野(旧甲賀町)より移住し、後に築いたとの伝承を記している。
伴氏は、中世後期に神宮領柏木御厨のうち「伴谷」と通称された山村三郷(上山村郷、中山村郷、下山村郷)に勢力を持ち、山中、美濃部両氏とともに「柏木三方中」を構成した有力な甲賀武士である。
下山城の北約100mに伴屋敷城、応永23年(1416)に伴氏が建立したとの寺伝のある浄土宗九品寺があり、一帯が伴氏の伴谷における本拠地と考えられており、伴屋敷城が居館で下山城は詰城と考えられている。


構造と感想
・・・・下山城・・・
下山城は、丘陵続きの南側および東側に横堀を設け、城内側の四囲に高さ約5mの土塁をめぐらせている。南面と北面の東よりに虎口が開いている。主郭ほ東西約50m、南北約55mを測り、内部はほぼ平坦であるが南の約7mが一段高くなっている。主郭の北虎口を出ると約5m下がり副郭となる。副郭の東面は、主郭の東側土塁からやや外に折れ、高さを減じながら北に伸びる土塁と横堀が塞いでいる。北側は切岸で集落に向け降り口が設けられている。西側へは帯郭となって主郭西面の中程まで伸び、主郭と帯郭の間に腰郭が付帯している。
・・・・伴屋敷城・・・
下山城から北に伸びる舌状台地の端部に伴屋敷城が築かれている。単郭方形の館城で、かつては北と西側の土塁が残っていたようだが、現在は改変され平坦な畑地と宅地になっている。

道 案 内
国道1号線の伴谷口交差点を北に曲り県道178号線に入り、400m程北上し丘を越え降りになるT字路で右折する。東に170m程入った左手に小公園があり、ここに説明板が建てられている。その西側が城跡である。なお、登城は西から西に張出した腰郭へ取り付いた。
伴屋敷城は、T字路を直進し、170m程行って左折、集落内へ入り120m程進んだ右手の段丘上が屋敷跡である。

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下山城東面の横堀 伴屋敷城西面
下山城南面の虎口外