No25343−13 三上陣屋 (みかみじんや)       

陣屋跡地 移築の高麗門

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 野洲郡野洲町三上
築城年 : 元禄11年(1698)
形  式 : 陣屋
遺  構 : 堀跡、移築門
訪城日 : 平成25年8月4日

歴   史
三上陣屋は、元禄11年(1698)遠藤胤親によって築かれた。
郡上八幡城主・遠藤常久が元禄5年(1692)3月に7歳で嗣子なく没し、遠藤氏2万4千石は改易となったが、藩祖・慶隆の功績の追賞として、親族の旗本・白須才兵衛政休の長男・数馬胤親を一旦大垣藩主戸田氏成の養子とした上で、改めて遠藤氏相続として常陸下野両国内で一万石が与えられ、遠藤氏の再興がなった。
元禄11年(1698)に近江に移封され三上藩が成立、三上陣屋を構えた。嘉永5年(1852)第五代・胤統のときに江戸城西の丸造営の功績等を賞されて二千石の加封を受け一万二千石となった。
明治3年(1870)第六代・胤城のとき、和泉国吉見村へ移転して吉見藩となり、翌年に廃藩を迎えた。

構造と感想
三上陣屋は、三上山の南西山麓に位置している。
遺構は残っていないが、西面に堀跡と思われる石垣護岸の風情ある小川が流れており、面影を感じることができる。
なお、陣屋表門が湖南市岩根にある常永寺に移築されている。また、陣屋跡近くの民家にも門が移築されているようだ。

道 案 内
名神高速栗東インターを下りて取付高架道路を国道8号方面に向かい1.4km程走ると国道8号に合流する。国道8号を北東方向に2.9km程で野洲川渡った御上神社前交差点に至り右折する。県道504号線に入り280m先の三上小学校前交差点で左折し、270m程先の右側に理髪店ある。その理髪店の先の右手側が陣屋跡である。

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