No25343−05 三上館 (みかみやかた)       

下屋敷南側の土塁と堀跡 中屋敷西側の土塁と堀跡

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 野洲市小篠原桜生
築城年 : 永享年間
形  式 : 館城
遺  構 : 土塁、水堀、空堀
訪城日 : 平成22年9月20日

歴   史
三上館は、六角氏の家臣三上氏が、永享年間(1429〜41)に妙光寺山の山頂に築いたと伝えられる三上城に対する山麓の居館と考えられている。
三上氏は、野洲郡三上を本拠とし因って氏を称し、六角氏の奉行人であった。詳細な動向は不明であるが、元和元年(1615)に三上季正が三上館にあったことが確認されている。
三上館は、旗本三上氏の屋敷として存続したと思われる。

構造と感想
三上館は、詰の城があったとされる妙光寺山の南西山麓に位置している。東から上屋敷、中屋敷、下屋敷が近接して築かれ、現在でも中と下の2つの屋敷跡が良好な状態で残されている。しかし、上屋敷は御池の下手に在ったと伝わるが、現在は農地となっり遺構は消失している。
御池から110m西方の中屋敷は、東郭と西郭の複郭式で、東郭に南北50m、東西32mの土塁と空堀または水堀が南西の一部分を除き残る。西郭は南北45m、東西38mの土塁と空堀が残り、南面中央に平入り虎口が開いている。その西郭内には、現在も城主の子孫にあたる三上氏が居住されている。
中屋敷から100m西方の下屋敷は、単郭方形で、南北55m、東西53mの土塁と水堀が北側の土塁を除き残っている。南側と東側には、平入りの虎口が開いている
両屋敷とも民家の敷地となっているものの、良好に遺構がのこされており、今後も大切に保存されることを切に望みたい。

道 案 内
名神高速道竜王インターを下りて国道477号を北に4.2km程行った西横関交差点で左折し国道8号線に入る。国道8号を南西に7.3km程行った妙法寺交差点を左折する。南東に集落に向かって250m程行った左手山裾に下屋敷跡がある。その付近の少し道路巾の広い所に駐車できる。

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