No25343−04 三上城出城 (みかみじょうでじろ)       

上段郭の南方向 上段郭背後の堀切の竪堀

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 野洲郡野洲町小篠原
築城年 : 永享年間
形  式 : 山城
遺  構 : 土塁、堀切、竪堀、
訪城日 : 平成23年2月19日

歴   史
三上城出城は、六角氏の家臣三上氏が永享年間(1429〜41)に妙光寺山の山頂に築いたと伝えられる三上城の出城と考えられている。
眼下には東山道(中山道)が通っており、通行を監視する役割を担ったと推測されるが、詳細については不明である。

構造と感想
私が訪城した際は、直前に誰かが調査に入ったようで、草木が要所要所で伐採されており、中世城郭分布調査に掲載された縄張り図の遺構を確認することができた。しかし、概説に記載されるような最上段の郭にあるとされる石垣の残欠は発見できなかった。
三上城出城は、妙光寺山山頂から西に伸びる尾根が中腹で越前塚古墳に向け北西方向に分岐し伸びる尾根上に位置している。郭、土塁、竪堀や堀切の遺構が確認できるが、急な斜面に築かれており、郭は小規模で郭間の高低差も大きく、山肌にへばり付くように上下方向に細長い構造をしている。
なお、道順は、水道配水タンクへの取付道路の途中から鉄塔のある鞍部に向けて山道が伸びているので、鉄塔を越え少し南東に廻り込んだ辺りまで行き、左手の尾根筋を直登するように登ると遺構に至る。草木に覆われていると見つけ難い城跡である。

道 案 内
名神高速道竜王インターを下りて国道477号を北に4.2km程行った西横関交差点で左折し国道8号線に入る。国道8号を南西に5.9km程行った小篠原交差点を直進し、440m程先の右手にパチンコ店のある小さな交差点で左折する。東に道なりに170m程入ると天理教教会があり、教会を2、30m越えた辺りに鉄塔方向への薄っすらとした山道がある。   

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