No25206−01 奥村城 (おくむらじょう)       

上段の虎口 城址碑

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 草津市馬場町
築城年 :
形  式 : 丘城
遺  構 : 土塁、虎口、空堀
訪城日 : 平成22年8月8日

歴   史
奥村但馬守古城趾と記された城址碑があり、同氏の居館であろうか。

構造と感想
道路脇の山裾に「奥村但馬守古城趾」の城址碑が建てられている。その背後の斜面が城跡である。遺構は、上下二段の削平地からなり、上段は西面に大土塁を設け中央に平入りの坂虎口が開いている。南北側面も土塁と空堀で固め、伊賀・甲賀型館城に似ている。しかし、背後の上方には防御施設がなく自然地形に溶け込んでいる。また、郭内も虎口から数mが削平されるのみで、奥は傾斜地となり、築城途中で放棄されたように思える。下段は概ね削平され平坦であるが、僅かな切岸を設けるのみで土塁は伴っておらず、防御性は不十分である。こうした遺構の中で上段虎口の立派さだけが極端に目立っている。

道 案 内
名神高速栗東インターを下りて取付高架道路を国道1号方面に860m程走ると国道1号に下りるランプがあり、左手に下り国道1号に出る。国道1号を南西方向の大津方面に4.3km程行った草津三丁目交差点で左折して県道2号線に入る。県道2号線を道なりに2.7km程行くと川沿いの堤防に出る。川沿いに670m程走ると信号交差点があり、左折して斜めに架かる橋を渡る。橋を渡って直ぐを東方向の集落に向かう道に入って320m程先が十字路になっている。その十字路で右折し集落沿いに170m程行くと左手に城址碑が建っている。城址碑は小さく草木に埋もれ分かり難いかもしれないので注意のこと。

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