No25204−06 円山城 (まるやまじょう)       

堀切 帯郭の土塁

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 近江八幡市円山町
築城年 : 鎌倉時代末期
形  式 : 山城(標高183m)
遺  構 : 土塁、堀切、竪堀、石積み
訪城日 : 平成22年9月12日

歴   史
円山城は、六角氏の祖である泰綱の三男長綱の子である氏綱が築いたとされる。長綱は唐橋氏を称したが、氏綱は西条氏を名乗った。以後、四代にわたり西条氏が居城としたが、壱岐守の時に六角氏滅亡と運命を共にし、廃城になった考えられている。

構造と感想
円山城は、西の湖や長命寺川に囲まれた浮島状の独立丘である円山の山頂および東に伸びる尾根上に築かれている。
山頂部には、二段からなる一部に土塁を伴う郭と、南東側の鞍部を隔て4m四方程の石積み台のある二段連郭の郭群が本郭と伝えられてきたが、山頂から東に伸びる尾根筋下方部に東西200m、南北180mに亘って大規模な段郭群が見つかり、この段郭群こそがこの城の主体部と考えられるようになっている。
その東側尾根筋上には、17段・23ケ所、両サイドの北東斜面側に15段・33ケ所、南東斜面側に15段・25ケ所以上の郭が確認され、また、山裾に近い緩斜面はひな壇状阻塞を設け厳重に防備していたようである。
なお、本郭部に築かれている石積み台であるが、4m四方程度の二段積みで高さ50cm程で、丁度お社の規模に相当する大きさであり、後年築かれたもののように思える。

道 案 内
 社殿跡の石積みか
名神高速道竜王インターを下りて国道477号を北に4.2km程行った西横関交差点で右折し、国道8号線に入る。国道8号を4.8km程北東に進むと近江鉄道に架かる袴線橋を越えた次の友定交差点に至る。その交差点を左折して県道26号線に入り、北西に道なりに6.2km程行った円山バス停のあるT字路で右折する。北東に370m程入った突き当たりが圓山神社の参道下で、参道を登り詰めて拝殿の左手奥から山道を登ると15分程で城跡に至る。
               

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